2月の心理学コラム「別れの音楽の話」(担当:佐々木隆之)

2018/2/7 >> 役に立つ!!心理学コラム

4年生は,学びの集大成としての卒業論文を提出し,卒業式を待つばかりとなりました.ゼミの学生たちもそれぞれに進む道を決め,もうすぐ巣立っていきます.
ところで,別れの音楽といえばだれもが思い出す曲が「蛍の光」です.毎年,年末の紅白歌合戦の最後に合唱される音楽でもありますし,知らない人はいないでしょう.それでは,商業施設の閉館や公共施設の閉店のときに流れる音楽は,と聞くと,これも「蛍の光」だという人がいます.しかし,厳密にいうとこれは間違っています.デパートで閉店間際に流される音楽は,「蛍の光」のアレンジ曲で「別れのワルツ」という名前がついています.下の楽譜を見るとわかるように,「蛍の光」は4拍子で,「別れのワルツ」はワルツというぐらいですから3拍子です.「蛍の光」を歌ってくださいと頼むと,「別れのワルツ」を歌う人が多いのですが,これは普段の生活では3拍子の「別れのワルツ」の方を耳にする機会が多いからだと思われます.
年度末も近づき,1年間のあんなことやこんなこと,いろいろなことが思い出されます.巣立っていくみんなが幸せになるよう祈っています.

「蛍の光」と「別れのワルツ」の楽譜


ゼミの思い出の一コマ

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