12月の心理学コラム 映画の話『ラブ・アクチュアリー』(担当:大橋智樹)

2016/12/19 >> 役に立つ!!心理学コラム

今回はこの季節にオススメの映画をご紹介しましょう。『Mr.ビーン』シリーズや『ノッティングヒルの恋人』,『ブリジットジョーンズの日記』などの脚本を手がけたリチャード・カーティスの初監督作品です。彼はDVDの特典映像の中で,自分の頭の中にはたくさんのラブストーリーがある。ラブストーリーを作り続けたら,一生,ライブストーリー以外の作品を世に出せなくなりそうなので,この初監督作品の中にすべてを表現した,という趣旨の発言をしていますが,まさにそういう作品です。

身分を超えたイギリスの首相と秘書の恋,言葉を超えた作家とウェイトレスの恋,障害を抱えた弟とその姉のきょうだい愛,友人の妻へのかなわぬ恋心,単なる身体目的の欲望の恋?,会社経営者とその従業員の許されざる恋,その経営者と妻の夫婦愛,そして,小学生同士の初恋などなど,たくさんのLoveがこれでもかと詰めこまれ,それぞれのLoveの行方をたった135分の中で形にするという脚本家としての見事な手腕が光る作品です。すべてのストーリーをハッピーエンドで終わらせていないところも,私は好きです。

Loveはあらゆる心の動きをともなうとても高度で複雑な,そして大切な営みです。本場イギリスのクリスマスの景色とともに,Loveについて考えてみてはいかがでしょうか。


※画像はYahoo!映画から

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