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災害復興ボランティア ~ 子ども支援 ~

<宮城学院女子大生による子ども支援プロジェクト>
宮城学院女子大学では、東日本大震災を契機として、学生たちが各学科での学びを生かす形で協働し、総合的な子ども支援活動を展開しています。震災直後には我慢強い「よい子」でいた宮城の子どもたちが、時間の経過に伴って、内在化させていた深刻なストレスを表出し始めています。不安や悲しみ、心的外傷を抱えながらも、多くの子どもたちはそれを言語化できず、SOSを出すのは氷山の一角にすぎません。また津波被災地では、発災から一年以上が経った今でも、教員たちは多忙を極め、保護者も生活の再建に追われて、時間をかけた丁寧な子どものケアができているとは言い難い状況にあります。本活動は、そのような事態の打開を目指す、宮城学院女子大学の学生による継続的な子ども支援の試みです。単発的な学習補助や遊び機会の提供にとどまらず、「学び」「遊び」「食」を総合したアプローチにより、被災児童が「3.11」以降に失った「日常」を再生する一助となるべく、尽力したいと考えています。

2011年度は個別に展開していた、学校常駐型の学習補助、炊き出し活動、音楽による慰問、遊び支援などを統合して、各部門が連携した総合的な子どもケアに昇華させました。2012年度~2013年度は、住友商事による「東日本再生ユースチャレンジ・プログラム2012」活動・研究助成をいただき、本学卒業生のネットワークがある県内沿岸部の被災校に、活動を広げました。

2014年度の活動報告例 (PDF)
2013年度の活動報告例 (PDF)
2012年度の活動報告例 (PDF)
2011年度の活動報告例 (PDF)

取り組み内容

本活動がめざすところは、以下の三点に集約されます。
<(1)総合性>
異常事態への対応よりむしろ、発達の保障を前提とした心地よい「日常」の再生という視点から、子どもの生活に多面的に関与する。具体的には、学び(学習支援や英語活動)、遊び(音楽や表現など)、食(上質な食事の提供)のジャンルで連携してボランティアを展開し、子どもたちとの個別対話を通じて、各自異なる発達課題に応じた生活リズムを作り上げる手助けをする。

<(2)継続性>
不安や心的外傷を抱える子どもたちに必要な、上下関係が確立した相手である教員以外の、共感的な「安心できる他者」を確保する。単発的な慰問活動ではなく、メンバーがシフトを組んで学校に常駐する。小さなつぶやきにも耳を傾け、モヤモヤした気持ちを言語化するプロセスに寄り添う「年上の友だち(仲間)」として、子どもの生活に溶け込む。

<(3)重層性>
激務と責任の重さに疲弊する教員をも併せてサポートする(特に新任や経験の浅い教員の負担を一部分け持つ)。とりわけ、学校も家庭も十分なケアがしづらい、身体的ハンディ・発達上の問題・近親者の喪失などにより心理的な脆弱性を抱えた子どもたちへの、授業内外の時間をできるだけ長く共有する個別対応を、多忙な教員・保護者に代わって行う。

本活動は、「被災者支援」という枠組みに囚われず、被災時から平時へとまたがる長期的な活動ネットワークを確立することで、子どもたちの「日常」を再生し、生活の質を高めていきます。その取り組みを通じて、専門性が高くない学生主体のプロジェクトとして実効性を持ちうる、地元学生だからこそ可能な(単発の慰問ではない)、総合的・継続的・重層的なサポートのノウハウを蓄積し、ゆくゆくは災害後の子ども支援一般に応用可能なプログラムへと整理して、被災各地に提案したいと考えています。

小学生のための Summer College

仙台市内の小学生たちを桜ヶ丘キャンパスに招き、大学ならではの学びと遊びを体験してもらう総合型のイベント「小学生のためのSummer College」を、夏の恒例行事として開催します。サマーカレッジの目的は、宮城学院女子大学ならではの専門性を生かした、遊びと学びを融合させた総合的なカリキュラム実践を通じて、子どもたちが精一杯楽しみ、心地よいと感じられる特別な1日を準備し、その中で子どもたちが本来の創造性を発揮し伸ばしていくサポートをすることです。

サマーカレッジでは、被災児童のケアという観点に囚われず、むしろ被災以前の水準を超える高度な知的・感性的な冒険の機会を子どもたちに提供することを、目指していきます。そのような実践が結果として、被災後に強いられた様々な苦しみや我慢から子どもたちを開放し、本来の意味で子どもらしく過ごせる「日常」の回復につながると、我々は考えます。サマーカレッジは、単なる「復旧」を超えた、より積極的で発展的、未来志向的な子ども支援の取り組みです。従来的な目的達成型の教育から離れて、子どもたちが主体的に遊びと学びを作り上げ、自らの可能性を広げていける時間と場を、本学学生・子どもたち・本学教員の対話的実践を通じて、創出していきます。

サマーカレッジ2012ポスター

子ども支援プロジェクトに関する相談、問い合わせ先

宮城学院女子大学リエゾン・アクション・センター(MG-LAC)
電話番号:022-279-1340
メールアドレス:lacvolu@mgu.ac.jp
オフィス:講義館2階ロビー中央

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