4年間の活動で、何事も挑戦してみることの大切さを学びました。

鎌田 光さん(英文学科 4年)

私がこれまで参加してきたボランティア活動は、主に2つあります。
まず一つ目は、ウインドオーケストラ部におけるボランティア演奏です。東日本大震災以降、県内外を問わず、被災者には音楽による「癒し」の力が求められました。私はこの現状に少しでも力添えをできないかと考え、県内の吹奏楽仲間で集まり避難所を回って、ボランティア演奏を行いました。ご自宅やご家族を失った方々を目の前にして演奏することには初めは抵抗がありましたが、しかし演奏中に見た観客の方々の涙や、また演奏後に頂いた感謝の言葉は今でも忘れられません。また、仮設住宅に住む小学生たちを対象に楽器指導活動も行いました。初めて楽器を手にする小学生の子どもたちが少しずつ鳴らせる音を増やしていく姿を見て、私たち自身も音楽の楽しさを初心に帰って再確認できたような気がします。

もう一つ、私の専門分野である英語においてもボランティア活動に取り組みました。
まずは震災関連のボランティアとして、被災した子供たちを対象とするイングリッシュキャンプです。これは震災において被災した子供をキャンプに招待し、外国人と英語を用いてアクティビティを行うという趣旨のものでした。私は通訳兼子どものお世話役としてこのキャンプに数回参加しました。多くの子どもと英語を用いて接する機会が設けられたこと、また外国人の方々と英語を通じてたくさん交流する機会を得られたことがこの活動の収穫でした。

また、海外の学生と震災をテーマに交流するキズナプロジェクトにも参加しました。大学に70名近くの来日団を招き、震災について話し合う交流会を主催しました。規模の大きい企画だった為プレッシャーは大きかったですが、その分成功した時の達成感もとても大きかったです。
英語を用いた活動としては他に、バレーボールの国際大会における通訳ボランティアにも取り組みました。記者会見時の内容を外国人記者の方に通訳したり、選手や監督の会場内の誘導などを行いました。一つ一つが責任の重い内容でしたが、貴重な経験ができました。有難いことに、色々なご縁があってこの4年間を通し多くのボランティア活動に取り組んできましたが、何事も「挑戦してみる」ことが重要であると学びました。

就職活動においてもボランティアの経験が活き、何事も足を踏み入れてみるという姿勢を持ち続けたおかげで、自分に合う就職先(東北進学ゼミナール・子ども英会話の講師職)に出会うことができました。ボランティア活動というのは収入を伴わない活動ですが、アルバイトで得る収入とは違う「何か」が得られたと思います。それは年齢や性別、職種や得意分野によらない多くの人との繋がりであったと感じます。
これらの多くの経験をもとに、今後も多くのことにチャレンジし、自分の可能性を広げ、また多くの人との繋がりを得ていきたいです。

 

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