キャリア支援企画(7)「マーケティングリサーチセミナー」を開催しました

2017/12/13 >> イベント報告

12月7日(木)3校時に、マーケティングリサーチセミナーを開催しました。
この企画は、毎年この時期に、マーケティングリサーチ事業を展開するマクロミル社からゲスト講師をお招きして、就職活動開始目前の3年生を対象に行っています。
心理行動科学科での学びが社会でどのように活かされうるのかや業界を知ってもらうこと、そして、リサーチのポイントを実社会の素材をから学び、プレ卒論や卒論に役立てていくことを目的としています。

今回の特別講師には、色摩あゆみ先生が来てくださいました。マーケティングとはなにか、どの時点で、どのようなことについてリサーチが行われるのか、アイスクリームの新商品の事例をもとに、商品開発から販売までの流れを追ってお話を伺いました。

詳細はこちらからご覧ください。

(木野記)

「ココロサイコロ2017」を開催しました。

2017/12/8 >> ココロサイコロ

学科企画展「ココロサイコロ2017」が、今年も11月23日(木・祝)にAER2階アトリウムにて開催されました。
本企画は、学科の1年生が半年かけて研究した成果を広く一般の皆様に向けてご報告するもので、今回で11回目を数えます。

当日は500名以上の来場者があり、多くは一般の方でしたが、保護者の方や来年度入学予定の高校生、卒業生、在校生、教職員など縁のある方々に来場していただきました。
1年生達がまとめた研究に対し貴重なご意見、質問を投げかけていただき感謝申し上げます。

発表を行った1年生も、どうしたら自分たちの発表を分かりやすく伝えることができるのか、どうしたら飽きさせず研究に興味を持ってもらえるのか、発表開始時は四苦八苦しながら発表に臨んでおりました。しかし、発表を重ねるうちにただ研究内容を説明するだけではなく、自分たちの発表にさらに関心を持ってもらえるように、問いかけながら話をすることや相手の反応によって発表の仕方を変えることなど実践を通して見出していったようです。

発表を終えての感想を学生に聞いてみると、研究に対して「面白い」や「よく頑張ったね」という評価を来場者達からいただき、これまでの活動の達成感やこれから心理学を勉強する意欲が高まったようでした。

今後さらに多くのことを経験し、さまざまな可能性を見出してほしいなと思います。

11月の心理行動科学科

2017/11/30 >> 今月の心理行動科学科

仙台では平年より5日早く11/19に初雪が観測されました。

11/11(土)推薦入学試験が行われました。

11/23(木)勤労感謝の日。仙台駅前アエル2階アトリウムにおいて「ココロサイコロ2017」が開催されました。学科の1年生が3班に分かれ、半年間取り組んできた研究をパネル発表しました。
今回のテーマは「仙台と東京。どこが違う?どこが同じ?」・「義援金を寄付する心理 in 2017」・「イベントの時って人はどんな行動しているの?」です。
足を止めた方にパネルの説明をし、質問に答える。この経験がこれからの学びに活きていくことでしょう。

11/25(土)午後はオープンキャンパスでした。
今回は教室を使っての模擬授業はありませんでしたが、体験コーナーと実践研究報告で高校生の皆さんを迎えました。体験コーナーでは錯視展示、心スキャナー、鏡映描写、瞳孔の変化で好き嫌いを読むなど、心理学の様々な世界を体験していただきました。実践研究報告は11/23にアエルで報告した学生が、先日の経験を活かし、さらにわかりやすく説明をしていました。いつもは1テーマの展示発表ですが、学生が積極的に参加し、今回は3テーマを展示することができました。


11月のリレーエッセイ(友野ゼミ1年 千葉あかりさん)

2017/11/20 >> 在学生によるリレーエッセイ

皆さんこんにちは!友野ゼミ1年の千葉あかりです。

入学してからあっという間に半年以上が過ぎ,学生生活にも慣れ,毎日楽しく過ごしています(^^)

私達のゼミでは,大学祭にて心理学的検証を兼ねた復興募金を行いました。今は11月に行われる「ココロサイコロ2017」に向けて,この検証結果のポスター作成をしているところです。

チームごとに全く異なる検証をしているので,とても見応えがあると思います!お時間がある方はぜひ,「ココロサイコロ2017」にお越しください(*^^*)

ちなみに私のチームでは「服装と色の効果検証を兼ねた復興募金」を行いました。スーツ・セーラー服という服の形に,派手な色・地味な色という条件をつけ,4パターンで募金額にどれだけ違いが出るのかを検証しました。当日は沢山の方に募金をしていただき,感謝の気持ちでいっぱいになりました!ご協力してくださった皆さん,本当にありがとうございました!!

尚,集めたお金は「宮城県保健福祉部社会福祉課」に送りました。

友野ゼミでは毎年大学祭で募金を行なっているので,来年以降もぜひご協力お願いします(^^)

11月の心理学コラム「温かい飲み物の効果」(担当:木野和代)

2017/11/19 >> 役に立つ!!心理学コラム

急に寒くなりました。仙台でも本日初雪を観測! 温かい飲み物がうれしいですね。

私は自動販売機で温かい飲み物を買うと、とりあえずカイロ代わりに握ってあたたまります。
皆さんは、どうでしょうか?

ところで、この温かい飲み物、自分の手や体を温める以外に、意外な効果を持っているようです。何でしょうか?? WilliamsとBargh(2008)の研究結果を見てみましょう。

Williamsらは、温かいコーヒーを渡された場合と、冷たいコーヒーを渡された場合で、渡した人物への印象評価が異なるのかを調べました。その結果、温かいコーヒーを渡された場合に、その人物を「あたたかい」と評価しやすかったことを報告しています。そして、このような評価は無意識のうちなされているというのです。

これは「身体化認知 (embodied cognition)」といわれる現象の一つで、私たちの身体感覚が認知情報処理にも影響することを示しています。

ちなみに、WilliamsとBargh(2008)は、さらにもう一つ実験結果を報告しています。温かいという身体感覚が、人物評価のみならず、他者への行動についても、あたたかい方向に影響するというものです。しかし、その後のLynottら(2014)の報告では、このような効果はないとされています。さて、私たちの身体感覚は、どこまで、どのように私たちの日々の認知・行動に影響するのでしょうか? 研究してみませんか?

学内の売店のドリンクケース:「あったか~い」のがそろってます


引用文献:
Williams, L. E., & Bargh, J. A. (2008). Experiencing physicalwarmth promotes interpersonal warmth. Science, vol.322, pp.606-607.
Lynott, D. et al. (2014). Replication of ‘‘Experiencing Physical Warmth Promotes Interpersonal Warmth’’ by Williams and Bargh (2008). Social Psychology, vol.45, pp.216-222.