9月の心理行動科学科
2024/9/30 >> 今月の心理行動科学科
秋の気配もいよいよ濃くなってきましたね。
9月9日から後期の授業が開始されました。
9月15日にオープンキャンパスが行われました。
友野先生による学科紹介や森先生による模擬授業「人に流されてしまうのはなぜ?」、実践研究報告「スポーツ観戦の心理学」などの企画を用意しました。
9月18日は宮城学院の創立記念日でした。
1886年の宮城女学校設立から137年です。ちなみに心理学の成立は1879年。宮城学院より7年だけ先輩です!笑
10月12・13日は大学祭が行われます。
心理行動科学科では学科の学びを活かした大好評企画「ココロミル」を今年も開催します。
ぜひお越しください!

模擬授業の様子
9月のリレーエッセイ(大橋ゼミ3年・髙橋菜桜)
2024/9/20 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは!大橋ゼミ3年の髙橋菜桜です。夏休みが終わり後期が始まりました。皆さんはどうお過ごしでしょうか?
私は夏休みにインターンシップに初めて参加しました。前から気になっていた業界のインターンシップに参加し、そこでは企業がどのようなことに取り組んでいるのか説明を聞き、実際にその企業の仕事を体験することが出来ました。具体的には営業同行をし、お取引の挨拶回りを3社出向きました。これまで営業という職種のイメージが曖昧でしたが、実際に営業同行することで働くイメージができました。営業はやはりコミニケーションが大事である事を改めて認識ができ、一日中緊張しましたがとても勉強になり良い経験ができました。
また、就活以外では先日ディズニーランドに行きました。これまで訪れても混んでいて乗ることが出来なかった「美女と野獣」のアトラクションに初めて乗ることが出来ました。音楽やキャラクターたちの動きがリアルで、映画の中に入ったかのようなアトラクションであり子供から大人まで楽しめるアトラクションだと感じました。天気にも恵まれ今年の夏のいい思い出を作ることができました。
9月の心理学コラム:子どもが描いたパブリックアートの効果(担当:森康浩)
2024/9/17 >> 今月の心理行動科学科
9月は多くの学会が行われるシーズンとなっています。今年は日本心理学会と日本社会心理学会で発表を行ってきました。今回は日本心理学で発表した内容を取り上げたいと思います。今年の日本心理学会は熊本で行われました。
札幌の安春川で行ったパブリックアートを用いたポイ捨てを抑制することを検討した研究の発表を行いました。日常的にパブリックアートは街の中にありますが、芸術という観点だけではなくて、さまざまな心理学的な特徴も持っています。パブリックアートがあることで人の往来が増えます。するとそこにいる人の多くの目がある状況が作られます。その結果、問題的な行動や防犯に効果があることが示されています。また、パブリックアートのような美しいものがあるとその場所の印象も良い印象になります。
このような効果があるので、今回、地域の方々と協働で、地域の小学生に絵を書いてもらい掲示することでポイ捨てを抑制する効果があるかを検討しました。その結果、パブリックアートを掲示するとポイ捨てが減るという結果が示されました。このように日常的にあるものが別の効果をもっているということもあります。パブリックアートを探してみてください。
8月の心理行動科学科
2024/9/3 >> 今月の心理行動科学科
日中はまだまだ暑いですが、朝夕は過ごしやすくなってきましたね。
大学は8月5日が前期の授業最終日でした。
8月7・8日には秋田市の秋田拠点センターALVE1階きらめき広場で、19日・20日には青森市の青森観光アスパム1階フォレステージで、31日9月1日には福島市のMAXふくしま3階催事スペースにて「miniココロサイコロ」を開催し、昨年度の1年次生が半年かけて取り組んだ研究成果をパネル展示形式で発表しました。
8月25日にはオープンキャンパスが開催されました。
心理行動科学科は友野先生による模擬授業や木野先生による学科紹介などの企画を用意しました。
高校生だけではなく保護者のみなさんも熱心に聴いてくださいました。
十五夜も近づいてまいりました。心穏やかに、秋のお月見を楽しんでくださいね。

オープンキャンパスの様子
8月の心理学コラム:映画『インサイド・ヘッド』(担当:木野和代)
2024/8/5 >> 役に立つ!!心理学コラム
8月1日にディズニー映画『インサイド・ヘッド2』が公開されましたね。
前作『インサイド・ヘッド』は11歳の少女ライリーの頭の中に5種類(5人)の感情がいて、この5人が司令部でライリーの行動を操っているという設定です。子ども向けのアニメかなと思っていたら、感情心理学の視点からも興味深い映画でした。
ライリーの頭の中にいる5人の感情は、感情心理学では基本感情にあたります。基本感情とは、文化普遍的・生得的と考えられている感情で、一般に喜び、悲しみ、怒り、恐れ、嫌悪、驚きの6種類が挙げられることが多いです。そして、各感情は環境に適応するための役割を持っていると考えられています。ネガティブな感情は厄介だなと思う方も多いと思いますが、これらにも意味があるのです。
ライリーの頭の中にいるヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカの5人も、彼女の頭の中でそれぞれの役割を果たしています。映画の中で、ヨロコビは、カナシミの役割を見出せずにいますが、二人でライリーの脳内を冒険するなかで、ライリーを守るには5人みんなが必要だと気づくのが見どころの一つだと思います。もう一つの見どころは、引っ越し直後のライリーが新しい環境への適応という課題に直面している状態であることではないでしょうか。だからこそこの5人の感情の役割がよく見えてくるように思います。まだご覧になっていない方は、ぜひ前作も観てみてください。
さて、今夏の続編はどうでしょう? 予告サイトをみていると、前作から少し成長したライリーの中に、新たな感情、それも自己意識がかかわるなど少し複雑な感情が登場しているようです。楽しみです!