1月の心理学コラム:映画の話『ズートピア2』(担当:大橋智樹)

2026/1/15 >> 役に立つ!!心理学コラム

『ズートピア』は2016年に公開されたディズニー映画です。肉食動物と草食動物が仲良く暮らす街を舞台に展開されるお話は、私たち観客がもっている“偏見”をテーマとして扱った作品でした。物語終盤の大どんでん返しは、私たちの偏見を逆手に取った見事な展開で、世界中で大ヒットを記録しました。

その続編が2025年に公開された『ズートピア2』です。ヒット作の続編は一作目を超えるのが難しいと言われ、特に、観客の偏見をどんでん返しのネタとして使った『ズートピア』の続編はかなりハードルが高かったと言えるでしょう。私も実際に見るまでは、一作目を超えることはないと確信していました。偏見がテーマであると分かった以上、観客は予測をするし、その構えは作品のおもしろさを半減させるだろうと思ったからです。

しかし、その想像は良い意味で裏切られました。私たちの中にはまだまだちゃんと偏見があったし、そして、想像していたとしても気づけないこともあるということです。さらに言えば、観客が構えていてもそれでも面白い映画は創れるということかもしれません。

見抜いたつもりでいるかぎり、偏見は何度でも私たちを出し抜く。そんなメッセージを突き付けられたように感じる、素晴らしい映画です。

 

 

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