12月の心理学コラム:鶴岡でのポイ捨て抑制対策について(担当:森康浩)
2022/12/15 >> 役に立つ!!心理学コラム
現在、山形県鶴岡市の内川流域で、ごみのポイ捨て抑制のための取り組みを行っております。
河川へのポイ捨ては海ごみの一因ともいわれており、改善すべき問題です。
ポイ捨てが酷いところでそれを抑制するために「ポイ捨て禁止」といった看板を掲げることで対策を講じることが多く行われていますが、
なかなか効果がみられませんし、人は否定的な注意を目にすると反発しようとして、ポイ捨てをしてしまうこともあります。
さらに、ポイ捨てがある状況では、ほかの人も捨てているからとごみがごみを呼ぶ状況にもなってしまいます。
このようにポイ捨ての発生には、心理的なものが多く関わっています。
ここまでは、ポイ捨てをしてしまう方にフォーカスを当ててきましたが、ポイ捨てを減らす方にもフォーカスを当てると、まず重要になることはポイ捨てされている場所を誰かが管理し、人の存在がある状況にすることが重要です。ポイ捨ての対策をとして鳥居を置くことが行われていますが、鳥居を置くだけでは意味がなく、定期的に周辺の草刈りをすることや人通りを増やしてポイ捨てをしにくい環境を作ることが重要です。
今回鶴岡市では、ポイ捨てを抑制する取り組みとして休憩したい人が座れて風景を堪能できるベンチと川へのごみの流入を防ぐための受け皿としての期間限定で設置するごみ箱がポイ捨てを減らすためにどのような効果があるのかを検討しました。
鶴岡周辺で放送されているようですが、取り組みが動画になっているので、ご笑覧いただければと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=YU4DCWOd9kg