3月の心理学コラム:周りが動いて見える!!!(担当:森康浩)

2019/3/20 >> 役に立つ!!心理学コラム

先日、春休みを利用して家族で山形にあるリナワールドに行ってきました。そこで心理学に関係する体験をしたので紹介したいと思います。

リナワールドには、「パニくるバランス」というアトラクションがあり、最後に待ち受ける動かない橋の周りに時計回りに回る筒状の壁があるという構造になっています(写真参照)。
ちょっと離れてみるとなんともないのですが、橋の上に行くと状況が一転し、橋がぐらんぐらん歪んでいるような錯覚に陥り、橋から落ちそうになります(途中まで行って渡れなくて一回引き返してしまいました・・・)。

これには、運動の知覚についての「誘導運動」が関わっています。誘導運動とは、対象には物理的運動がないのにもかかわらず運動が知覚されることを指しています。例えば、止まっている電車に乗っているときに、周りの電車が動くことによって、自分の乗っている・止まっている電車も動いているのではと錯覚してしまうことをいいます。他にも、月夜の晩に流れる雲がある場合、月が周りの動く雲によって、雲が動く方向と逆の方向に移動するように認識してしまうこともあります。日常に隠れた誘導運動を皆さんも探してみてください。

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