3月の心理学コラム「失う時の人の心理」(担当:森 康浩)

2018/3/15 >> 役に立つ!!心理学コラム

3月は旅立ちの季節ですね。
今年度は4学年受け持ち、私のゼミ生も無事に心理行動科学科を巣立っていきました。
就活と平行させて、卒論にひたむきに向かい素晴らしいものを仕上げてくれました。
よく頑張ってくれたなと思っております。

さて、みなさんは増えることと、減ることどちらに意識が向きますか?
例えば、1万円の臨時収入を得たときの喜びと1万円が入った封筒をどこかで落としてしまった時の悲しみでは、どちらが心理的な影響が大きいでしょうか?
Kahneman & Tversky (1979)によると、人は損失のショックの方が心理的に大きく感じられ、それを回避しようとする傾向があることを示しています。

4年生が卒業してしまい、失ってしまったというショックがありますが、彼女らの将来を考えると必要な損失なのかも知れません。
心理行動科学科で得た学びを用いて、社会という大海原で大活躍してくれれば良いかなと思います。
今回失ってしまったという悲しみが吹き飛んでしまうような、うれしい連絡がたくさん来ることを願っています!!

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