1月の心理学コラム 映画の話し『塔の上のラプンツェル』(担当:大橋智樹)

2015/1/31 >> 役に立つ!!心理学コラム

『塔の上のラプンツェル(以下、ラプンツェル)』は、2011年に公開されたディズニーのプリンセス映画です。この映画はディズニーのプリンセス映画としてはとても異色の存在で、プリンス(王子様)の扱いが変わっているのです。

プリンセス映画ではプリンスが詳細に描写されることはほとんどありません。白雪姫なんて全体のうち2~3のシーンにしかプリンスが出てこないほどです。しかし、ラプンツェルは違います。なにせオープニングで登場するのは、この映画のプリンスであるフリン・ライダーで、その後もほとんどのシーンに登場します。彼の生い立ちも語られますし、映画の中での成長も描かれるなど、全プリンス映画の中で最も人柄が伝わってくるプリンスなのです。また、彼はプリンスなのに犯罪者なのです!オープニングでも彼はお城のティアラを盗みます。そんな犯罪者が、恋をして更生し、最後は王女ラプンツェルと結婚して物語はハッピーエンド。

ディズニーが男性の集客のためにこのような新しい取り組みをしたという話もありますが、いずれにしても異色の映画であると言えるでしょう。CGの描写も心理学的に素晴らしいのですが、これはまた別の機会に。

2月22日には、上で紹介した映画の分析も含む「ディズニーを心理学する」という現1年生の発表があります(http://web.mgu.ac.jp/pb/event/703.html?_ga=1.50782889.1268576221.1397609857)。どうぞお越し下さい。

ラプンツェルの日本での公開日は2011年3月12日。そう、東日本大震災の次の日です。あれから4年が経ちます。ラプンツェルを観るとき、震災も思い出して下さい。

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