Archive for 5月, 2019

5月の心理学コラム:皇居東御苑で学ぶ「未完」の心理学(担当:木野和代)

2019/5/9 >> 役に立つ!!心理学コラム

所用で東京へ。少し時間があったので、皇居東御苑(つまり旧江戸城)の散策に。10連休で元号が変わるとあって、雨にも関わらず人出は多い。運よくボランティアガイドさんがいらしたので、説明を聞きながら広い園内を見学して回ることに。

写真は大手門から入ってほどなくにある「同心番所」。ガイドさん曰く、みどころは家紋の入った瓦! 軒丸瓦はずらりと三巴紋が並ぶが、その上の棟瓦はやっぱり徳川家の三葉葵紋(写真左上)。他にも皇室の菊の御紋の瓦もあるそうだ。

と、ここまでなら案内板にも書いてある。しかし、そこはいつも皇居を案内しているガイドさんの真骨頂、軒丸瓦の三巴紋をよ~く見て欲しい。紋様が逆向きのものが混ざっているのがわかるだろうか?? これぞ「未完の完」! 徳川の末永い繁栄を願って「わざと」不完全な瓦にしてあるのだそうだ。

心理学の法則にも「未完」に関するものがある。「ツァイガルニク効果」といって、未完成の課題の方が完成させることができた課題よりも記憶に残りやすいというもの。完成・完遂したことはもう覚えていなくてもよいけれど、途中のことは完成させようとするために記憶に引っかかりができるのではないかというように理解されている。

こうしてみると不完全なものも深い意味がありますね。

4月のリレーエッセイ(佐々木ゼミ4年 三宅茜さん)

2019/5/7 >> 在学生によるリレーエッセイ

 こんにちは。佐々木ゼミ4年の三宅です。
 超大型連休皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。4月から4年生となった私たち心理行動科学科の学生のほとんどは、3年生までに大切な単位をほとんど取り終わり、今年は卒論のためのゼミに集中するだけ、だと思います…。私のゼミでは皆が集まる機会が減って、それぞれが自分たちの研究に取り組んでいます。私は卒論の実験のためにほぼ毎日学校に行っていますが、学校に行っても友達に会えず、寂しい日々を送っています。4年生の多くは就活に励んでいて、緊張感が漂っています。嬉しい報告も悲しい報告も耳に入ってきます。自分の就活のことを考えると自信がなくなるばかりですが、今は目の前のことを一生懸命やろうと思います。
 私は卒論の実験に力を入れています。私の卒論では観賞魚を扱う予定です。ゼミの先生が可愛い観賞魚と、観賞魚の住まいを準備して下さり、日々のお世話もしてくださっています…。任せてしまうようで申し訳ないですがとてもありがたいです。友達には会えなくても、実験で可愛いお魚さんたちに会うことが出来ます。私はそれを楽しみとエネルギー源にして学校に通っています。こんなにテーマに縛りがなく自由に、自分の好きなことを研究として扱えるのは心理行動科学科にしかない長所だと思います。お魚のお世話をしてくれた先生にも喜んでもらえるような研究結果が出るようこれからも実験を頑張ろうと思います☀☼

かわいいお魚さんたち-1 グラミー


かわいいお魚さんたち-2 ベタ