Archive for 9月 20th, 2014
8月の心理学コラム 人とPCとの接点(1)(担当:工藤敏巳)
2014/9/20 >> 役に立つ!!心理学コラム
今回からリレーエッセイはシリーズものにすることにしました。
今回は人とPCとの接点(1)ということで、人とPCとの関わりについて書いていこうと思います。
人とPCの間で情報をやりとりするための接点をユーザーインターフェース(UI)と呼んでいます。今、PCを操作するのにキーボードとマウスを使いますね。キーボードで文字を入力したり、マウス操作をすることで何からの意図的な行為をPCに知らせます。ファイルのアイコンにマウスポインターを合わせ、別のフォルダーにドラッグするとファイルがコピーできるといった具合です。
ところが、30年くらい前のUIは、キーボードだけでした。例えば、ファイルをコピーするには、キーボードからcopy ファイル名 ドライブ名+ディレクトリ名(フォルダー名)と打ち込んで、最後にエンターキーを押しました。そうすると、対象とするファイルを指定のフォルダーにコピーできました。このcopyコマンドの解釈はOSと呼ばれるものが管理しています。今はWindowsと呼ばれていますが、昔はDOSと呼ばれていました。現在もこのインターフェースは残っています。Windows8をお使いなら、デスクトップ画面を表示させて、画面の左下にあるWindows ロゴを右クリックしてみてください。コマンドプロンプトと呼ばれるメニューが表示されるでしょう。これがMS-DOSという昔のコンピューターの名残りです。起動するとコマンド待ち状態になっているので、そこにキーボードからコマンドを入力し、いろいろな操作を行ないます。いわゆるCUI(Character User Interface)と呼ばれるインターフェースです。
その後、今は亡きApple社のステーブジョブスさんがUNIXで使われていたマウスを一般のPCに導入し、MachintoshというPCを発売したのです。マックの愛称でよく知られていると思います。GUI(Graphical User Interfece)の始まりです。
https://www.youtube.com/watch?v=0ofJx4LiSYQ
次回は、人とPCとの接点(2)について書こうと思います。
7月の心理学コラム 「現場部」始動!(担当:大橋智樹)
2014/9/20 >> 役に立つ!!心理学コラム, 現場部
心理行動科学科のモットーは、「心理学は、机の上では学べない」です。これは、心理学を学ぶ際には、学問と社会とのつながりを意識しながら学ぶことが大事だと考えている現れです。
心理行動科学科には、そのための実践的なカリキュラムがたくさんあります。2年次以降に開講される「心理行動実践研修」という授業もその一つで、心理学と社会をつなげる学びを応援しています。「現場部」は心理行動実践研修の一環として企画されました。
もともとは、現4年生のKMさんたちが、「先生~、どっか工場とか見学に行くサークルとか作っちゃダメですか~?」と言ってきたことがきっかけでした。 それを実現したのが「現場部」です。工場に限らず、とにかく「現場」を見て、そこから心理学的な学びを導こうという企画です。
1回目は、女子少年院と少年鑑別所を見学しました。非行少年たちの心に寄り添って、社会復帰後にまた再び非行や犯罪の道に踏み入れることなく、まっとうに生活していくため手助けをするための施設です。単に悪いことをした若者を懲らしめるのではなく、それぞれの事情に配慮した丁寧な対応に、学生たちは驚いていました。
2回目は、マリンピア松島水族館に行きました。来年5月10日に閉館を予定しているこの水族館で、水族館経営の特徴や、東日本大震災をどう乗り越えたか、お客さんの安全を守るために何をしているか、などの話を伺いました。仙台港に新たにオープンする仙台水族館(仮称)の展示と飼育に、松島水族館の方たちが関わっていくことを聞いて、新しい水族館への期待も膨らみました。
「百聞は一見にしかず」と言います。教員の役割は、“百聞”の機会をどれだけ多く作れるかだと私は考えています。これからも多くの現場を学生さんたちと一緒に訪れたいと思います。