10月の心理行動科学科
2021/10/31 >> 今月の心理行動科学科
10月7日から3年生の学科就職支援「Pナビ!」が始まりました。セミナーや、面談を通して、就職活動の不安を解消し、前向きに活動できる企画です。
10月16・17日に大学祭とオープンキャンパスがオンラインで開催されました。心理行動科学科は学科の学びを活かした企画「ココロミル」を毎年開催していましたが、残念ながら今年も発表を取りやめました。毎年大変好評をいただいている企画なので、年内に何らかの形で発表できるように準備を進めていることろです。準備が整い次第お知らせします。
10月22日に1年生と3年生が論理文章能力検定を受けました。学びの質の保証として、ものごとを客観的に考える力や的確に表現する力の獲得の確認のため、1年生と3年生の全員が受検しました。
10月23日は総合型選抜二次試験が行われました。入学が決まった高校生の皆さんを迎える日を楽しみにしています。
10月の心理学コラム:「真正面」なミッフィー(担当:千葉陽子)
2021/10/13 >> 役に立つ!!心理学コラム
ミッフィーが好きです(副手のたかのさんも!)。モノトーンやシンプルなものが好きな所以か、なんともいえない魅力があります。無表情なので、自身の感情を投映することを許容してくれているところが好きなのかもしれません。高校時代、アニメのミッフィーがTVで放映されていました(ちなみにうさこちゃんとじてんしゃいう題名でした)。アニメの中のミッフィーは、自転車に乗りながらもこちらを向いていました(写真参照)。森の中の木をかき分けながらどんどん前に進んでいくミッフィー。その身体能力の高さに衝撃を受け、友人とその話題で沸いたのが昨日のことのようです。危ないですよ、前向いてください!という突っ込みを誰もが入れていたはずです。いつも真正面を向いているミッフィー。これには、作者の強い想いがあることを最近知りました。いつもミッフィーたちが正面を向いている理由は「子どもたちの正直なまっすぐな目に応えたい。嬉しい時にも悲しい時にも目をそらすことなく、読者の子どもたちと正直に対峙していたい」という気持ちのあらわれなのだそうです。

高い身体能力を発揮する!?ミッフィー
乳児期の知覚・認知発達研究において、乳児の奇跡的ともいえる「顔」の認知についてはよく知られています。生まれたばかりの乳児の視力は0.02程度であるにも関わらず、生まれて一度も顔を見た経験がない新生児でも顔を選好することが様々な実験で明らかにされています。またある縦断的研究によって、月齢の低い乳児にとっては、顔は正面顔であり、横顔は顔とみなされない可能性が示されています。
真正面をみつめるミッフィーを見習いつつも、世界をいつも真正面から受け止めていたらしんどい気がしてきます。たまによそ見しながら、生きていくのがよさそうです。
9月の心理行動科学科
2021/9/30 >> 今月の心理行動科学科
9月13日から後期の授業が開始されましたが、宮城県に緊急事態宣言が発令されたため、27日までは原則遠隔での授業でした。
9月18日は宮城学院の創立記念日でした。
9月20日は総合型選抜の一次試験が行われました。
9月27日から対面の授業が開始され、久ぶりに賑やかなキャンパスとなりました。
10月16日、17日には大学祭とオープンキャンパスが行われます。心理行動科学科は大学祭期間には展示発表を行わず、別の形での発表を検討しています。具体的な計画については決まり次第お知らせします。
9月のリレーエッセイ(木野ゼミ3年・村上萌衣さん)
2021/9/19 >> 在学生によるリレーエッセイ
こんにちは!3年木野ゼミの村上萌衣です。
8月下旬には宮城県にも緊急事態宣言が発令されたこともあり、予定していた旅行やインターンシップが中止になった方も多いのではないでしょうか。私も、参加したかった酪農研修がコロナの影響で中止になり、もどかしい日々を送っていました。
そんな中、良いご縁をいただき、森崎牧場にて三週間の酪農研修に参加することができました。研修内容は、搾乳の補助や餌の配分、糞尿処理、掃除、仔牛に練習用の餌(=離乳食のようなもの)を食べさせることでした。研修での1日のスケジュールは、6時から11時まで朝業務を行い、ご飯休憩を取り、12時から13時半まで昼業務、16時から22時まで夜業務を行うという流れでした。研修期間中には、仔牛が誕生する瞬間、別の仔牛の亡くなった姿を実際に見て、命の大切さや命と関わる仕事への責任感について学びました。
業務の多くが力仕事で、筋肉のなさを痛感し、想像を超える大変さでした。しかし、それ以上に、牛がとにかく癒しで、牛を見るだけで疲れなんて吹っ飛びました。自分の好きなことに向き合える幸せを実感しました。今回の研修で多くの事を学び、夢の実現のために自分に足りないことが明確になりました。
やはり、実際にやってみないと分からないことばかりです。みなさんも、少しでも挑戦したいことがあるなら、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか!夢は、自分から近づいていかなければ、叶えることはできません!!

仔牛に癒されました!
9月の心理学コラム:オンライン学会その2(担当:友野隆成)
2021/9/10 >> 役に立つ!!心理学コラム
昨年度のコラムでは,オンライン学会の話を取り上げましたが,準備までのところで終わっていました。今回はその続きで,先日開催された2つの学会大会に実際に参加した様子についてお話します。
1つ目は,7月下旬に開催されたICP(国際心理学会議)についてです。この学会は,4年に1度,オリンピックの開催年に開催されるもので,本来は2020年にチェコで開催されるはずでした。しかし,コロナ禍によって1年延期となり,オンライン開催となりました。私はZoomのブレークアウトセッションを使ってポスター発表を行いましたが,時間がある程度経過しても全く人が来ませんでした。その後,このまま誰も来ないのではないかと油断していた時に,突如として何人かの方が来られました(焦りました)。拙い英語でざっと研究を説明したところで時間切れとなり,ディスカッションをする前に強制終了となってしまいました(ブレークアウトセッションを使ったことのある方は,お分かりいただけるかと思います)。何ともあっけない幕切れでした。
2つ目は,9月上旬に開催された日本心理学会です。こちらはオンデマンド型のシンポジウムの企画(裏方)と,資料配信型のポスター発表を行ったのですが,ここでは後者についてお話します。こちらはICPとは異なり,決められた時間に発表するというかたちではなく,会期中に発表資料を配信し,コメントが来たらそれに対してリプライするという,テキストベースでの発表となりました。いつコメントが来るかわかりませんし,コメントが来てからリプライを返すまでにタイムラグが生じてしまうこともあり,これはこれで善し悪しだな,と思いました。
今回,2つの学会大会で2つの形式によって発表しましたが,自分が発表するときはやっぱり対面の方が良いなと思いました。自分の話を聴いてくださる方の顔が見えないと,イマイチ発表した気になりませんでしたので。その一方,自分が聴講するときはオンデマンドの動画視聴も有だと思いました。裏番組を気にせずに視聴したいものを視聴できますし,聴き取れなかった英語を繰り返し聴くこともできますので。コロナ禍の動向にもよりますが,今後は対面とオンラインのハイブリッド型の形式で学会大会が開催され,従来型の対面形式のみの大会はほとんどなくなっていくかもしれません。対面とオンラインの良いとこ取りで,学術交流が促進されると良いですね。



