11月のリレーエッセイ (友野ゼミ1年・今野有彩さん)

2025/11/25 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは!心理行動科学科友野ゼミ1年の今野有彩です。
寒さも少しずつ厳しくなって、冬の訪れを感じる頃となりました。

11月23日に開催された「ココロサイコロ」では、実践ゼミで行ってきた研究について発表をしました。大学に入学してから初めてのゼミ活動で、初めは不安でしたが、試行錯誤しながらたくさんの準備を重ね、発表当日まで活動をしてきました。本番はとても緊張しましたが、今まで頑張ってきた成果を十分に発揮することができ、悔いのない発表ができたと思います。

私たち友野班では、今まで募金活動をテーマに研究を行っていました。また、今年は戦後80年の節目の年であることから、戦争に関する募金活動を大学祭にて行いました。私たちの班では、仙台空襲を主題に掲げて研究をしました。また、実際に募金活動をしてみて、募金に協力していただくためには、具体的な目的をしっかりと伝えることや積極的な声がけをすることが大切だということを学びました。

ココロサイコロ当日は、多くの方が発表資料を見てくださいました。その中で、来場者の方から沢山のお褒めの言葉や、新たな視点からのアドバイスをいただき、自分では気が付けなかった客観的な意見を知ることができて、とても勉強になりました。また、この経験から学んだ様々なことを決して無駄にせず、2年生から始まる本格的なゼミ活動に活かしていけるよう、努力していきたいと思います。

今年も残すところあと1ヶ月となりました。これからは、レポートや期末試験の勉強などで忙しくなりますが、早めに計画を立てて課題を進めていけるように頑張りたいです!

11月の心理学コラム:展覧会『メタル』に行ってきました(担当:宮下達哉)

2025/11/15 >> 今月の心理行動科学科

 先日,展覧会『メタル』というものに行ってきました。「金属の属性を考察する」という展覧会だそうです(入場無料!)。そこでは,鉄や鉛といった金属で作られた作品や,金属をモチーフにした絵が展示されていました。

 それらの1つに,「なんだこれ?」という作品がありました(写真)。近づいて見ようとすると,スタッフの方に「あまり近づきすぎないように注意してください」といわれました。なんでも,砂鉄が強力な磁石によって形づくられたもので,振動や風で崩れてしまう繊細な作品とのことでした。

 正直,パッと見て,私はこの砂鉄の作品の良さに気づくことができませんでした。しかし,別の来場者の方が「この作品は■■が美しく,△△に良さがあるんだよ」とお連れの方に話していらっしゃるのが聞こえました。芸術に精通されている方だそうです。それを聞いて私は,段々とこの砂鉄の作品が良く思えてきました。

 上記のような私の体験に似たことは,すでに実験的に検討されています。Lauringら(2016)の実験では,実験参加者は「芸術の専門家から高い評価を受けている」という情報を付与された絵画を呈示された時,その絵画を高く評価することが示されています(※1)。Lauringら(2016)が扱った実験刺激は絵画でしたが,ひょっとするとオブジェのような芸術作品にも似たようなことが言えるのかもしれませんね。

※1 Lauring, J. O., Pelowski, M., Forster, M., Gondan, M., Ptito, M., & Kupers, R. (2016). Well, if They Like it…Effects of social group’ ratings and price information on the appreciation of arts, Psychology of Aesthetics, Creativity, and the Arts, 10, 1-16.

磁石によって形づくられた砂鉄の作品

 

 

 

10月の心理行動科学科

2025/10/31 >> 今月の心理行動科学科

読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋・・・
みなさんはどんな10月を過ごされましたか?

10月11日(土)・12日(日)に大学祭&オープンキャンパスが開催されました。両日ともあいにくの雨でしたが、多くの方にご来場いただきました。有難うございました!

11日(土)はオープンキャンパスにて学科紹介を実施しました。心理行動科学科の3年生による「現場部」の紹介を行い、学生目線でどのような実践的な学びを実施しているのかをご紹介しました。
また、同日には犯罪心理学・浅野ゼミの学祭企画「命の大切さを学ぶ教室 ~京都アニメーション事件 被害者等による心情伝達~」を開催しました。本企画は6月に仙台大学にて実施しご好評をいただいた企画であり、本学での実施は今回初開催でした。

そして、両日開催の学科企画の『ココロミル』ブースは、今年度も多くの方で賑わいました!うそ発見器・性格診断・鏡映描写・アハムービー体験など様々な企画を実施し、たくさんの来場者の方々に心理学を体験していただけました。学生が主体となって準備を行い、実験体験用の準備や、会場の装飾セッティング、フォトブース用の風船をふくらませるなど、来場者のみなさんが楽しんでいただけるような工夫をしていました。実際に、当日はお子さん連れのご家族などがフォトブースにて記念撮影を楽しんでくださいました。ご来場いただいた高校生のみなさんにとっても、普段の学校の様子は違う、大学祭ならではの雰囲気も感じて頂けたのではないでしょうか。ぜひまた来年の大学祭もお待ちしております。

10月25日(土)には総合型選抜Ⅰを実施しました。

10月29日(水)に、独自の学科就職支援Pナビ!にて「メイクアップセミナー」を実施しました。就活や面接において、相手に好印象を与えるメイク術やスキンケアの方法も教わりました。プロの講師の方に面接用メイクをデモンストレーションしていただき、自分の普段のメイクと比較出来て参考になったとの声が多くありました。セミナーの中でパーソナルカラー診断も実施し、自分を活かすメイクを学び有意義な時間となったようです。セミナー終了後も多くの学生が講師の方に質問しに並び、意欲的に学んでいました。女子大学ならではの就活支援企画で引き続き皆さんの就活をサポートしていきます!

今年も残すところあと2か月。充実した秋をお過ごしください。

大学祭終了後に記念撮影

写真:P科(心理行動科学科の略称)のPポーズでパシャリ。

10月の心理学コラム:見られていることを意識させる効果について(担当:森康浩)

2025/10/20 >> 役に立つ!!心理学コラム

日常的に目のイラストが描かれたポスターを目にすることはありませんか?

先日、家族と盛岡に行ったところ、コンビニエンスストアに目のイラストと共に万引きを抑制するメッセージが掲示されていました。

このようなポスターが貼られるようになったのも、心理学の研究が発端になっています。

共用のコーヒーサーバーを使う際にミルクを使う際はお金を支払わなければならない状況で、なかなかお金を払ってもらえない状況が続きました。そのような状況を改善するために、花の画像と目の画像を掲示したところ、目の画像の方がお金を払う人が増えたという知見がもととなっています(Bateson, Nettle, & Roberts. 2006)。

このような知見をもとに、社会的に望ましい行動を促進したい場合に目のイラストが掲示されるようになりました。

しかし、このような効果がある一方で、どんな場所にでも貼れば効果があるのかというとそうではありません。自分の研究ですが、ポイ捨てが多いテーブルとベンチがある場所に目のイラストを掲示したところ、毎回剥がされるということがおきてしまいました。

人の視線を感じるとちゃんとしなければならないなと思う反面、落ち着ける場所では見られたくないなという効果が強く表われるようです。

このように、様々な場所で良い行動を引き出すためにいろいろな仕掛けが行なわれていますが、もとは心理学の知見から出ているものも多くあるので、探してみると面白いかもしれません。

Bateson, M., Nettle, D., & Roberts, G. (2006). Cues of being watched enhance cooperation in a real-world setting. Biology letters2(3), 412-414.

 

 

10月のリレーエッセイ (宮下ゼミ2年・渡邉碧さん)

2025/10/15 >> 在学生によるリレーエッセイ

こんにちは!心理行動科学科宮下ゼミ2年の渡邉碧です!
11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と強くなってきました。私は朝起きるのがだんだんつらくなってきて、季節の変わり目を実感しています。毎年のことですが、あっという間に秋が終わって、冬が近づいてきた感じがします。

私は、最近ディズニー・ピクサー映画の「ソウルフル・ワールド」という作品を観ました。ソウルフル・ワールドは、ジャズピアニストのジョーが、自分の夢を叶えるために奮闘する物語です。ある事故で人間が生まれる前の世界に迷い込み、人生の意味や生きることの喜びについて考えることになります。

この映画を観て、私は幸せについて考えることが増えました。映画内では、主人公ジョーがジャズに没頭する姿を、ゾーンの世界に入ると言っていました。これは、心理学で言うフロー状態の典型です。フロー状態とは、没頭して時間を忘れるほど集中している状態のことです。好きなことに熱中する時間は、人の心に大きな充実感を生み出します。私たちも日常生活の中で、時間を忘れるほど何かに夢中になった経験があるのではないでしょうか。そうした瞬間には、小さな達成感や喜びが生まれ、心が軽くなるのを感じます。映画の中では、それを「きらめき」と呼んでいます。このきらめきとは、単なる才能や夢ではなく、生きることそのものに喜びを感じられる瞬間を意味しているのだと思いました。

この映画を通じて、幸せは遠くにあるものではなく、日常の中で自分が没頭し、きらめきを感じられる瞬間なのではないかと感じました。映画の中でジョーが最後に「一瞬一瞬を大切に過ごすよ」と言っていました。学校生活や日々の生活の中で、目の前の小さな瞬間を大切にすることで、より充実した毎日を過ごせるのだと思いました。今回載せた画像は、最近私が感じた「きらめき」の写真です。道端に咲いていた小さな花に、ふと心を動かされました。皆さんも、日常の中にある小さな瞬間を大切にして毎日を楽しみましょう!