8月の心理学コラム(担当:工藤敏巳)

2012/8/13 >> 役に立つ!!心理学コラム

「学習性無力感」

長期に渡り、人が監禁されたり、暴力を振るわれたり、自分の尊厳や価値がふみにじられるような場面に置かれた場合、その圧倒的に不愉快なストレスが加えられる状況から、自ら積極的に抜け出そうとする努力をしなくなる。実際のところ、すこしばかりの努力をすれば、その状況から抜け出すのに成功する可能性があったとしても、努力すれば成功するかもしれないという事すら考えられなくなる。
さてさて、スポーツ指導において、目標は大きく「日本一」なんて選手に気軽に言う指導者がいるが、これは間違いだと思う。正確に言うと、ある一定期間内に実現可能性の高い目標であればいいのだが、例えば、地区予選で勝つのが精一杯の選手をつかまえて、いきなり日本一になれと言うのでは挫折感を味合うだけの話である。もし、こうした挫折感を継続して味合えば、自分は何も出来ない能力のない人間だと思い込むことになろう。
毎日が出来ないことの積み重ねではなく、些細なこと、たった1mmでもいいので日々目標に近づいたことを認識して、「小さな成功」を積み重ねて下さい。大きな成果は小さな成功の積み重ねです。
「小さな成功」っていい表現だなと自画自賛していたけど、ググってみたらたくさん出てきました。それくらいのことは皆さん考えて当然ですよね笑
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