Archive for the ‘イベント報告’ Category

キャリア支援企画(6)「公務員ガイダンス」を開催しました

2019/11/26 >> イベント報告

11月13日(水)4校時に、本学科1・2年生を主対象として「公務員ガイダンス」を行いました。仙台大原公務員ゼミナールの今村博之先生をお招きして、公務員とはどんな仕事なのか、何が求められるのか、公務員の魅力は何か、そして公務員試験合格のためにはいつ頃からどのような準備をしたらよいのかについてお話をうかがいました。

詳細はこちらからご覧ください。

(木野記)

【実践研修】「日本パーソナリティ心理学会第28回大会」参加報告

2019/11/6 >> イベント報告

2019年8月28日(水)・29日(木)に武蔵野美術大学(以後ムサビ)で開催された日本パーソナリティ心理学会第28回大会に、本学科3年生6名が参加してきましたので、大変遅くなってしまいましたがここにご報告いたします。

日本パーソナリティ心理学会は、パーソナリティ研究に関心をもつ人たちの学術的な集まりで、必ずしも心理学だけではなく、医療、社会科学、教育、福祉など近接領域の研究者や実践家にも門戸が開かれております。また、学会運営を担う各種委員会の委員に若手が多いことが特色です(私も、現在担当しているものを含めていくつかの委員をこれまでに務めさせていただきました)。今回は「都会の喧騒を抜けだし、パーソナリティ心理学会が何か挑戦するというので武蔵野の美術の学び舎の方へ」をテーマに、約120件を超える発表がなされたとのことです。

今回の学会大会は、私の大学院時代の同期が大会準備委員長を務めることもあり(その流れで当方準備委員を担当することになり)、なおかつ美術大学での心理学の学会大会開催というとてもレアな機会だからと熱く宣伝したことが功を奏し、夏休み期間中の開催であることも手伝って6名の3年生が参加希望を表明してくれました。大会参加前に、抄録の内容を中心とした事前学習をしっかりしてからムサビへ向かいました。

大会当日は、シンポジウム、講習会、ポスター発表という異なる発表形式で興味があるセッションに各々参加し、疑問点を発表者に質問するなどして、自分たちなりにそれぞれの発表のテーマについての理解を深めていたようでした。また、心理学と美術という、普段なかなか聴くことができないエキサイティングな内容の発表もあったため、授業とはまた違った刺激を受けて帰仙してきました。帰ってきてからは皆レポート執筆に悪戦苦闘していたようでしたが、最終的には総じて大会に参加したことがとてもよかったという報告をしてくれました。

以下に、レポートに書いてくれた感想の一部をご紹介させていただきます。

・今回、アートとパーソナリティというテーマで創造性や美術製作を大人数で考える機会が設けられた。アートと心理学という珍しい組み合わせについて真剣に議論することができる貴重な機会だ。これは心理学という分野において新たな挑戦として捉えることができるだろう。
・パーソナリティ心理学会に参加するのは初めてであったので、様々な発表を見ることができてとても充実した2日間であった。美術大学ということで、空き時間に大学内を歩き回ったり、隣接する美術館を見学したりと、違う体験をすることもできた。
・シンポジウムで一番印象に残っていることは質疑応答のときの実験参加者に配慮してほしいという言葉である。発言者は講演を聞いて配慮が足りてないと感じたようで、私はそのことを全く考えていなかったので驚いた。前期の心理学研究法概論などで実験協力者の倫理的配慮のことは習っていたがそこまで考えたことがなく、今回のことで今後自分の意識を変えようと感じた。
・会いたい先生に会えたことや、友野先生の学校とは違う一面が見ることができたこと、宮学にはいないようなタイプの、宮学の先生とはまた違った個性的な先生に出会えることは学会の魅力に感じた。直接、先生から説明されるのはわかりやすいし、わからないことや疑問に思ったことは聞けることが学生のわかるに繋がり、そして心理学がより楽しいと思えるいい機会であった。ぜひ、興味のある学生は自分の知らない世界を見るという側面でも、怖がらず参加してほしい。
・さまざまな研究を見て、今までは思い浮かばなかったけど気になることを研究にしている人が多く、そのようにあまり重視されないけど多くの人が注目する、といった研究が一番興味を持たれるのだなと感じた。今回学んだことをもとに卒論にむけた準備に励みたいと思う。
・パーソナリティ心理学という分野が絞られた学会ではあったものの、多種多様な研究があって面白かったし、この学会に参加しなかったら出会えなかったような先生方の話を聞けて非常に勉強になった。また、発表する人は東京近辺の大学の先生や院生が多いと自分の中で勝手に思い込んでいたが、全国の大学から集まっていて貴重な経験になったと感じた。会場や規模、心理学の分野によっても学会の雰囲気はがらりと変わりそうだと感じたので、また機会があればいろんな学会に参加してみたいと感じた。

今回、初めて学会大会に参加した人も多く、また連日の猛暑でムサビ周辺もかなり暑くなっていたため、暑さと緊張で心身ともにとても疲れたのではないかと思います。しかし、それを補って余りある経験をしたことがレポートからも垣間見られました。また、私の知り合いの先生が「宮学の学生さんたちは凄い!」とお褒めの言葉をわざわざそれを言うためだけに私を呼び止めてお声がけくださいました。どうやら、その先生のポスター発表を聴きにいった人たちがとても熱心に話を聴き、拙いながらも一生懸命質問した姿に心を打たれたようです。私もとても誇らしく、今回参加した皆さんをとても心強く思います。これらの経験を、今後の学修に繋げていただくことを期待しております。

最後に、今までの大会にはなかったような、今回の大会で盛り込まれた美大らしい要素を少しご紹介したいと思います。まず、プログラムやチラシ、参加証など大会に関する発行物が手作り感溢れるスタイリッシュなデザインでした。特に、参加証は1つ1つ美術工芸で使うような紐を結わいて参加者の先生方に配布していました。また、ポスター発表時には通常使用されるようなパネルではなくイーゼルスタンド(絵を描くときにキャンバスをのせる台。恥ずかしながら、今回この名称を初めて知りました)にポスターを貼り付けての発表となりました。これらのことから、普段美術心のない私でも、美的な世界に少し足を踏み入れたような感覚になりました。

以上、学会大会に参加すると、いつもの授業では経験できない貴重な体験ができることがお分かりになったかと思います。また、同じ学会でも主催校が変わればまた違った雰囲気の大会になりますので、各大会の個性を比較してみるのも面白いかもしれません。今後も色々な学会大会が開催されますので、在学生の皆さんは是非積極的に足を運んでみてください!

(友野隆成記)

10月の心理行動科学科

2019/10/31 >> 今月の心理行動科学科

9月末から10月はじめまで夏日が続きました。
10月12日、台風19号により東北も大きな被害を受けました。

10月3日から3年生の学科就職支援「Pナビ!」が始まりました。
セミナーや、面談を通して、就職活動の不安を解消し、前向きに活動できる企画です。
10月のメインイベントは大学祭です。
心理行動科学科は学科の学びを活かした企画「ココロミル」を毎年開催しています。
性格診断、うそ発見器、ストレス検査、錯視展示など実際に体験していただくコーナーを用意し、毎年大好評です。
今年も10月19日、20日に大学祭が行われ、たくさんの方においでいただきました。
今年はオープンキャンパスも同時開催し、大橋先生の模擬授業が20日に行われました。

10月25日に3年生全員と2年、4年の希望者が論理文章能力検定を受けました。

9月の心理行動科学科

2019/9/30 >> 今月の心理行動科学科

9月3日、4日、実践研修「現場部」神戸・尼崎研修旅行に22名の学生が参加しました。

9月8日東北大学で「高校生のための心理学講座」が開かれ、工藤先生、大橋先生、木野先生が講義しました。

9月11日はAO入試の二次試験が行われました。

9月12日から後期の授業が開始されました。

9月18日は宮城学院の創立記念日です。

9月21日、22日、青森観光物産館アスパムで「miniココロサイコロin青森」が行われました。

9月28日午後は秋のオープンキャンパスで、木野先生による模擬授業「心理学って何だろう?どう学ぶ?」、大橋先生による推薦入試対策講座、実践研究報告「義援金を寄付する心理in 2018」が行われました。

10月19日、10月20日には大学祭が行われます。ご来校をお待ちしております。

 

【実践研修・現場部】神戸・尼崎研修旅行を開催しました

2019/9/9 >> 現場部

9月3日,4日の2日間,神戸および尼崎において実践研修「現場部」の研修旅行を開催し,22人もの学生さんが参加しました。

神戸では阪神・淡路大震災を契機につくられた「人と防災未来センター(ひとぼう)」と震災遺構「神戸港震災メモリアルパーク」を訪れ,自然災害にどのように備えたらよいかを学びました。ひとぼうでは,87歳の語り部の方から,関東大震災の話や,太平洋戦争におけるご自身の空襲体験などさまざまな話題を交えながら被災体験をお話しいただき,学生さんたちもいろんなことを考えさせられたようです。

尼崎では「祈りの杜 福知山線列車事故現場」を訪れ,JR西日本の方からレクチャーを受けました。107人の命が消えてしまったまさにその場所で,事故や救助の痕跡を目の当たりにしながら,そしてすぐそばをその時と変わらず頻繁に行きかう電車を見て聞いて,そこで何が起こったのかを少しはリアルに想像できただろうと思います。さらに,事故後に乗客から寄せられた厳しい声を知り,また,現場を現在の形に整備するまでのご努力を伺い,自分の所属する会社が事故を起こした事実を背負っていくことの重さと覚悟も感じられたようでした。

※「現場部」は,“心理学は,机の上だけでは学べない”という本学科のモットーを体現化した企画で,2014年度に当時の学生さんの希望で始まりました。さまざまな「現場」に足を運び,自分の目で見て,自分の耳で聞くなど五感をフル活用して現場を感じ,そこから心理学の学びを見出す企画です。これまでに,JAXA筑波宇宙センター,宮城県科学捜査研究所,松島水族館(現在は閉館),東北少年院,青葉女子学園,仙台鑑別所,新日鐵住金・安全体験教育プログラム,東北電力・女川原子力発電所などを訪れてきました。

ひとぼうの前で集合写真

ひとぼうの津波体験(わずか50cm程度でも歩きにくくなることを疑似体験できる装置)

神戸港震災メモリアルパークに残る崩れた護岸の遺構