演奏者の気持ちに寄り添い お客様を笑顔にするコンサートをつくりたい

株式会社河合楽器製作所 カワイ仙台 横浜 理保さん

――カワイ仙台に就職した理由は?

音楽科で学ぶ中で、漠然と音楽に関わる仕事がしたいと考えていました。学内で開催されるコンサートのスタッフを経験し、演奏者を陰で支える人たちの力がなければコンサートは成り立たないことを実感。それ以来、演奏者の役に立つ仕事に就きたいと思うようになりました。

――入社当時の仕事はどうでしたか?

入社して4年間は楽譜の販売や発注、問い合わせ対応、楽譜売り場のコーナーづくり、POP作成などを担当しました。お客様との会話の中で要望を汲み取り、ご提案をしてお礼を言われるとやりがいを感じました。ただ、お客様の層が幅広く音楽のジャンルも多種多様のため、要望も多岐にわたり毎日が勉強でした。

――現在の仕事内容を教えてください。

カワイ仙台4階にあるコンサートサロン「Verde(ヴェルデ)」で行う、コンサートや音楽セミナーの企画・運営を担当しています。出演者との調整、イベントのチラシやプログラムの作成が主な仕事です。またホームページやSNSでの宣伝・広報活動も大切です。イベント当日はロビーでお客様を迎えたり、演奏者をコンサートに送り出したりとステージマネージャーのような役割をします。

――仕事をしていて、良かったと感じるのはどんな時ですか?

コンサートが終わって、お客様と演奏者双方の笑顔を見たとき。そして演奏者から「気持ちよく演奏できた、またこのホールで演奏したい」と言っていただけたときです。コンサート当日まで様々な過程がありますが、その一言で演奏者の達成感や充実感をおすそ分けいただけたような気持ちになります。

――学生時代に学んだことは仕事にどのように活かされていますか?

ピアノを演奏する場合、楽器の位置や角度、照明の当たり方ひとつでも演奏に影響がでます。事前に演奏者と打ち合わせを行い、調律担当者に調整をお願いすることもあります。演奏者の気持ちに共感できるのは、学生時代の経験が今の仕事に活きているからだと思います。宮城学院の先生が、今も親身になってアドバイスをくださるのも、とてもありがたいです。

――これからの目標は?

東北の音楽の発信地として、皆さんに感動を与えるイベントを企画していきたいです。また、5月に開催される仙台国際音楽コンクールに向けて、海外の演奏者とのつながりが増えるので、英語を勉強しています。音楽に関わる人の役に立てるよう、日々いろいろなことに興味をもって努力していきたいと思います。

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