石巻市立大原小学校ボランティアに参加して

鈴木 伶奈さん (2017年 食品栄養学科卒)

私が石巻市立大原小学校でのボランティア活動を始めたのは大学2年の春休みでした。当時は「将来は保健室の先生になりたい」と思いながらこの学科に入学したのにも関わらず、自分が子どもと全く関わっていないことに焦りを感じていました。「将来子どもと関わるのであれば、今からでも学校現場から学びを得たい!でもどうすればいいんだろう。」そう思っていたとき、大学に貼ってあった大原小学校の学習支援ボランティアのチラシが目に入りました。これが活動を始めたきっかけです。

大原小学校は石巻市にある小さな学校です。石巻市といっても、牡鹿半島にあり、仙台からは遠いところにあります。仙台市内に住んでいた私は、活動に参加するにあたり前泊する必要があり、参加するには大変勇気が要りました。しかし、4年生の先輩が優しく、丁寧に大原小学校について教えて下さり、初めての活動でも心から楽しみながら出来たことを覚えています。

大原小学校は全校児童が20名前後という小規模校ですが、人数が少ないからこそ児童同士の仲が良く、先生との距離も近いという素敵な小学校です。私はここで、子どもとの関わり方や教師の働きかけの仕方、学校の役割などを少しずつ学ぶことができました。経年的に活動に参加することによって子どもたちの成長や変化が見て取れ、やりがいを感じると共に子どもに携わる仕事に就くことへのさらなる憧れを抱くようになりました。また、被災地の現状を自分の目で見たり、知ろうとしたりするきっかけにもなりました。このような子どもを通した活動が、少しでも被災地の力になっていれば幸いです。

2018年4月から私は、宮城県で念願であった養護教諭として働いています。この夢を叶えることが出来た理由の一つに、大原小学校での活動は大きく影響していると強く感じます。これからは、この活動から学んだことや感じたことを忘れず、日々邁進していきたいと思います。在学生の皆さんも、新しい環境に飛び込むことを恐れず、たくさんのことにチャレンジしていってください。

また、大原小学校でのボランティア活動は、教職に就きたい人だけでなく、子どもが好きな人や自然が好きな人、地元の人あるいは逆に地元ではない人など、本当にたくさんの人におすすめです。これからもぜひ、大原小学校を盛り上げるお手伝いをしてほしいと思います。

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