やりたいことや将来の夢は突然降ってくるものではなく、様々な経験をして自ら見つけに行くものだと思います。

山本 千絵さん(食品栄養学科 4年)

私は大学2年生のときに「病気と闘うこどもたちの力になりたい」と思ったことがきっかけで、ドナルド・マクドナルド・ハウス仙台でお菓子作りのボランティア活動を行っている「Heartful Sweets」に参加しました。
ドナルド・マクドナルド・ハウス仙台は、隣接している宮城県立こども病院等に入院している子どものご家族や外来治療中の子どもたちが宿泊できる施設です。Heartful Sweetsでは、アレルギーを持つ子どもに配慮して、できるだけ卵・乳製品や小麦粉などを除いてお菓子を作っています。お菓子には応援のメッセージも添えてプレゼントしています。


ボランティア活動を通して病気と闘う多くの子どもやご家族と出会いました。
そのうちに、食品栄養学科で学んでいる臨床栄養学の知識を活かして病気で苦しむ人を食で支えたいと思うようになり、私は病院栄養士になることを決めました。就職活動中は、「なぜ病院を希望するのか」という明確な志望動機があったことで逸れる事無く頑張れ、ボランティア活動で学んだことを自己アピールとして堂々と話すことが出来ました。


何度も試作を重ねて作ったお菓子を、子どもたちが口いっぱいに頬張った時の嬉しそうな顔が強く印象に残っています。苦しい治療の中でもおやつの時間は束の間の楽しみであり、ホッとできる大切なひと時であると実感しました。
また、滞在している子どもたちにお菓子作りを手伝ってもらうこともあります。病室ではできない体験に目をきらきらと輝かせて様々な表情を見せてくれる子どもたちを見ると、この活動をやっていて本当によかったと思います。


自分が頑張ったことは自分を導いてくれるきっかけや、心の支えになります。そしてやりたいことや将来の夢は突然降ってくるものではなく、様々な経験をして自ら見つけに行くものだと思います。そのきっかけのひとつとしてボランティア活動に参加してみてはいかがでしょうか。


 

ホームキャンパスライフ > 学生の自主活動 (リエゾン・アクション・センター) > 卒業生の声 > 伊藤真奈美さん