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 > 第4章 - トラブル・事故・事件編

8. 感染症への対応

感染症とは,一般にウィルス,細菌,寄生虫などの微生物が人体に侵入して引き起こされる病気の総称です。感染症には,人から人にうつる伝染性の感染症のほかに,破傷風やツツガムシ病などのように傷口から,あるいは動物や昆虫から感染する非伝染性の感染症もあります。

幼稚園,中高校,大学のような集団生活の場では,伝染性の感染症は流行する危険が高くなります。そのため,日ごろから衛生管理に努め,病気を早期に発見し,適切な対応をとることが感染症の流行を抑えるために必要です。ここでは,感染症の一般的予防策,感染症が疑われる場合・罹患した場合の対応について,保護者の方も対象にまとめています。

(1) 感染症の一般的予防策

感染症は,病原体や感染経路が異なるため,予防策はそれぞれ異なりますが,次に一般的な予防策を挙げてみましたので参考にしてください。

(1)予防接種は感染症予防の有力な方法です。母子手帳などで予防接種歴,感染症既往歴を確認し,
  医師と相談のうえ(不確実なときの抗体検査を含む),必要であれば予防接種を受けましょう。
(2)日ごろから十分な栄養と睡眠をとり,ストレスをためないよう心身の管理に気をつけましょう。
(3)外出後の「うがい」と「手洗い」は感染症予防の基本です。
(4)咳が出るときはマスクをしましょう。
(5)ウイルスは低温・乾燥で安定しています。適度な室温・湿度を保ちましょう。


(2) 感染症が疑われる場合

次の(1)から(4)のような症状があり,
(1)発疹が出た場合   麻疹(はしか),風疹,水痘(水ぼうそう),溶連菌感染症(しょうこう熱),手足口病など
(2)眼充血・目やにがある場合   咽頭結膜熱(プール熱),流行性角結膜炎・急性出血性結膜炎(はやり目)など
(3)その他の症状がある場合   
微熱・咳   … 百日咳,結核,マイコプラズマ感染症など   
耳の下の腫れ … 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)   
嘔吐・下痢  … 感染性胃腸炎(ノロウイルスなど),流行性嘔吐下痢症など   
下痢・血便  … 腸管出血性大腸菌感染症(O157など)など
(4)急に発熱や高熱を呈した場合
感染症が疑われる場合には,速やかに医療機関を受診してください。
その際,予防接種歴,感染症既往歴,発疹・発熱などの有無や観察の結果を医師に正確に伝えてください。

女性が注意したい感染症

風疹,水痘,伝染性紅斑(りんご病)など,妊娠中に感染すると胎児に影響を与えるものもあるので,感染症が疑われる場合は妊婦にうつさないよう注意してください。自分が妊娠中のときも同様です。また,加熱が不十分な肉,猫のフン,土などに存在するトキソプラズマも,まれに胎児に影響が出る場合があります。ペットのフンの始末など衛生には十分気をつけてください。

(3) 感染症に罹患した場合

学校保健安全法施行規則の「学校において予防すべき感染症(学校感染症)」であると診断された場合は,集団感染予防のため,大学は保健センター,中高校は担任教師または保健室,幼稚園は担当教諭に必ず連絡してください。欠席ではなく出席停止の扱いになります。



感染症に関する正しい知識や現在流行している感染症についての情報を得るには,
国立感染症研究所感染症疫学センター , WHO・日本語 , WHO・英語をご覧ください。
また,海外渡航の際に必要な国・地域の安全情報は,外務省海外安全ホームページで確認してください。