森のレストランから

森のレストランから

森のレストランから|vol.07

かとうさん,だいすき

171027h (156)

森の台所(野外炊飯場)にて,冬の初めに「もみ殻かまど」を使った活動をしました。
「もみ殻かまど」は,脱穀・籾すり後のもみ殻をバイオマス燃料として使うものです。もみ殻かまどで米(ごはん)のおいしさを伝える運動を進めておられる栗原市の米農家「かまどおやじ」こと加藤さんに来ていただき、秋空のもと、加藤さんが育てた「ひとめぼれ」を炊き、みんなで食べました。

炊きあがったごはんを味見したこどもたちは,
「もちもちして,おいしい」「いつもより甘い」「かまどの匂いがする」
と嬉しそうにほおばり,「もっとたべたい」「おかわりしたい」と昼食まで待てない様子。

その後、昼食ではこどもたちがおにぎりを作り,加藤さんと一緒に食べたのですが、
食事が終わると、なぜか加藤さんの周りに子どもたちの輪ができていました。加藤さんと楽しそうに話しているのです。
加藤さん:「おじさんにも,みんなと同じくらいの孫がいるんだよ。」
こどもたち:「へえー、なんさいなの?」「どこにすんでいるの?」
などの質問攻めに。加藤さんはニコニコしながら、ひとつひとつ応えてくださり、こどもたちがどんどん引き込まれていました。
そして、加藤さんが帰る時になると、子どもたちは姿がみえなくなるまで見送り、
「かとうさん,だいすき」と名残おしそうな声も聞こえてきました。

加藤さんは,米のおいしさを伝えたいとこの活動をはじめられたそうです。その気持ちが子どもたちにも伝わっただけでなく、その米を作り、かまどで炊いてくれた加藤さんが大好きになったこどもたちでした。

2017.12.20