森のキッチンより

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2021.04.19 種芋植え

玉浦西地区の方が畑を起こしに来てジャガイモの種芋をそら組と植えました。その時に森の家にもおすそ分けしてもらいました。子ども達に植えるまでの工程を職員が簡単に説明しましたが、実際の植え方等は子ども達の意見を尊重して行いました。

はじめは種芋カット。『一人で切れるよ!』と自信満々の子ども達ですが、カットした面を見ると、見慣れたジャガイモの断面の色とは違のに気付きました。『あれ?なんで緑色なんだろ??』観察する力が育っているからこその、いい発見です。次は畑の土を柔らかくします。『大きなスコップは任せて!』と、それぞれ積極的にやってくれました。

種芋を植えるための畝を作りたいのですが、『うねって…何?』との疑問が出てきました。玉浦西のおじさんが作った畝を見に行くと、『あぁ!これか!!』と思い出した様子です。すると、つい最近家庭菜園で畝を作った経験をした子が『これは○○したらいいいんだよ』と、みんなに説明をしてくれました。

いよいよ、種芋を植えます。
職員『これ、ただ植えればいいかな?』
児童『皮が付いている方を上にして植えたほうがいいんだよ』
職員『どんどん植えていいかなぁ?』
児童『ダメだよ!30㎝くらい間隔を空けたほうがいいと思うな』
職員『なんで??』
児童『だって、大きくなるために、根を張るでしょ。近いと根を張れないんだよ』

子ども達は、これまでの体験活動からいろんなことを吸収していることが良くわかりました。
種芋を植えたところに優しく土をかけ、最後に水をかけたら、今日の作業は終了!

職員『植え終わったから、後はできるまで、ほおっておけばいいかな?』
児童『いやいや!雑草取ったり、水をあげたりしなきゃダメだって!』
職員『ん?そうなの?でもそれって、誰がやるの?』
児童『もぉ~!僕たちがやるから大丈夫!』
頼もしい限りです。

大人が介入して物事をすすめたり、成功させることはとても簡単ですが、時間がかかったとしても、子ども達の意見を取り入れつつ、子ども達が主体となり、畑の作業を行っていきたいと考えています。結果、うまくいかなくても、そこからの学びや次回への改善を含めた『考える』機会につなげていきたいと思います。