森のキッチンより

画像をクリックで拡大します

2023.12.11 とちもち どんな味?

 児童クラブの子どもたちは「とちもち作り」へ向けて、長い期間かけて栃の実のあく抜きの活動をしてきました。下調べの段階で栃の実のあく抜きは相当な手間と時間がかかるとわかったので、"子どもたちの意欲が持続して最後までできるだろうか"という思いもあり、どうか大人が主導する形ではなく子どもたちが主体となって活動が進んでいってほしいと願っていました。それでも子どもたち、特に3年生は「絶対にとちもちを作って食べたい!」という思いが強くあったので、3年生をリーダーにして活動を進めていました。
 天日干しをし、何週間も水に浸して水替えを毎日行い、トチノミを茹でて皮むきをする…皮むきは、皮がとても固く剥きにくいのですが、こどもピーラーを使いこなして一つ一つ丁寧に剥きました。剥けて喜んだのも束の間、指が茶色くなってしまい、ずっと色が落ちなかったらどうしようと心が折れ、「もうやだ…」とあきらめかけました。しかし、友達同士で「食べるんでしょ」と励まし合い、とちもちを食べたい一心で最後まで皮をむききることができました。その後も、水に浸けて毎日水替え、再び煮立たせてもみ殻の灰に浸けるという工程を約1か月半もかけて行いました。

 11月28日に待ちに待ったとちもち作りの日。今回は児童クラブ自家製の栃の実と山形のお菓子屋さんで注文した(あく抜き済みの)栃の実を使って食べ比べをすることにしました。餅つきしてみると、餅つきの練習した甲斐もあり、とても上手にトチモチができあがりました。プロがアク抜きした栃の実と自分たちの栃の実の味はどう違うでしょう。自分たちの栃の実はやっぱり特別。いざ食べてみると自分たちのトチモチが一番おいしい!と言う子が多かったです。何か月もかけて毎日管理をした栃の実は絶品であろうと予想していた三年生の子たちは、想像よりも苦み・えぐみがあり、複雑な表情をしておりました。それでも、自分たちで拾い集めた栃の実を自分たちの力でアク抜きをしたことは本当に素晴らしく、かけがえのない特別な思い出になったことと思います。栃の実をお裾分けしてくれた守衛さんにも作ったトチモチをプレゼントしました。

 また、3年生の国語の教科書にモチモチの木というトチモチを題材にしたものを学んでいるところだったようで、この経験がお話を理解するヒントの一つになったかもしれませんね。