森のキッチンより

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2017.08.25 矢内先生の講座 ~研究室の冷凍庫探検~

8月22日(火)今日のテーマの冷凍庫探検の-80℃の冷凍庫が実験で大事なのはなぜ?というお話から始まりました。それは実験で使う『ねずみの細胞』が生きたまま入っていて家庭用の冷蔵庫では『ねずみの細胞』が死んでしまうからだそうです。マイナスは0℃より低い温度で子どもたちは「寒い」「雪が降る」など想像しました。先生から水は0℃で氷になり逆に温度が上がり+100℃になると水はお湯になり湯気つまり水蒸気が発生し水の量は減ってしまうことを教わりました。次に冷凍庫探検の前の注意事項についてお話がありました。冷凍庫には触らないこと、なぜなら-30℃以下は指をくっつけるとやけどをしてしまうからです。プラスの温度もマイナスの温度も不思議なことに「熱い」と感じることを先生に教わりました。あと研究室には実験に使う危険なものも沢山あるので勝手に触らないことを約束しました。いよいよ探検の始まりです。子牛の血清が沢山入っている大きなー80℃の冷凍庫を見せていただきました。研究室の中には無菌のケース・顕微鏡・炭酸ガスが入っているガスタンク・とても軽いものを量る量り・水の量をマイクロリットルの単位で量れるピペッター。ピペッターで量った液体を5種類以上まぜられるとても小さな試験管。試験管は1個ずつ先生からいただきました。子どもたちから試験管を量りで量ってみたいという声があがりました。量ってみると同じ大きさに見える試験管の重さが少しずつ違うことがわかりみんな驚いていました。それと実験には水道水は使わず超純水を使うため超純水を精製する装置も見せていただきました。超純水は飲んでもおいしくないそうです。あと研究室の中にあるー80℃の冷凍庫にはねずみの細胞が、-30℃の冷凍庫には実験で使う薬品が沢山入っていました。先生はー80℃・-30℃・-18℃・ー5℃の氷を見せてくれました。「温度の違う氷の硬さを確かめてみよう」「何かでたたいてみようか?」ということでそれぞれの氷をたたくことに・・・。-80℃の氷はたたくとキンキンと良い音がしてー5℃の氷は指で触ると少しずつ解けてきました。子どもたちは温度が違うと硬さが違うことをたたいて発見し、女の子は解けてきた氷はダイアモンドみたいに綺麗と言っていました。探検が終わると先生がお湯で麦茶を作ってくださいました。そのまま飲むと熱いのでー80℃の氷をカップの中に入れることにしました。入れると「バリッ」とすごい音がしてあっという間に解けてしまいました。2・3個入れると冷たい麦茶になりみんなでいただきました。今回は研究室にお邪魔させていただき貴重な体験をしました。児童クラブ室に戻った後、子どもたちは絵や文でレポートを書き、学んできた事をみんなで振り返りました。