2024.02.27 磯の香り
まだ多くの子どもたちが登園していない時間、園舎内に突然何とも耳障りなアラート音とともに「地震です。地震です。身を守ってください」との館内放送が響きました。突然の出来事に登園していた子どもたちは驚きながらも、近くにいた先生たちを頼りに避難しています。これはいつやってくるか見当もつかない地震などの自然災害を想定しての避難訓練です。全員が登園していない子どもたちが少ない時間帯ではある一方、職員も揃っていない中での対応が求められる訓練という事もあり、いつもと違った緊張感が求められます。子どもたちと先生たちの安否確認のため、各保育室を周りましたが、0・1・2歳児は親鳥が羽の下でひなを守るかのように先生たちに覆い被さり、3・4・5歳児は先生の指示に従い声を潜めてテーブルの下に潜り込んでいました。
そんな避難訓練を終えてしばらくして、今日の食育活動で使われる2m以上もある、採れたてのわかめがホールに吊るされました。いつもと違うその光景と一気に広がる磯の香りに子どもたちは圧倒された様子。また、わかめについたままやってきた小さな海中生物（虫）を虫眼鏡で観察すること、わかめとめかぶの他にアカモクというこれまで邪魔者扱いされてきた食べるととても美味しい海藻に触れることができる事もあり子どもたちは大喜びでした。そして、中でも子どもたちが口をあんぐり開け目を見開くほど驚いたのが、黒っぽいわかめがお湯でしゃぶしゃぶすると鮮やかな緑色に変わることと、茹で上がったばかりのわかめを試食する姿でした。また、プロジェクターを通して映し出される映像が途切れ光だけになった時、影絵を楽しむかのようにスクリーンの前で体を動かす様子が何とも子どもらしく微笑ましく見ていました。何はともあれ、普段なかなかできないこんな貴重な経験ができたのは以前、ギンザケを捌いて見せてくださった1歳児ぶどう組のRちゃんのお父さんSさんと栄養士のS先生のお陰です。ありがとうございました。Sさんを追った今日の様子は3/16（土）「ウィークエンド東北」7:30〜8:00台で6〜7分放送予定とのことです。修了式の日ですが興味のある方はぜひご覧になってください。