園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.02.26 雪から雨へ

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「雨水(うすい)」は厳しい寒さが和らぎ雪が雨へと変わって降り、雪解けが始まり凍っていた大地がゆるんで目覚め、草木が芽生える時期のことです。地域差はありますが雨水になると雪解け水で土が潤い始めるため、農耕の準備を始める目安とされているようです。先日思わぬ雪に覆われ動物の足跡が残る学内(仙台)の雪も日陰以外は見る見るうちに溶けてなくなって行っています。2024年の雨水は、2月19日から3月4日のようですが、この「雨水に雛人形を飾り始めると良縁に恵まれる」という言い伝えから、雛人形を飾るのにおすすめの日と言われています。以前勤務していた保育園ではそんな言い伝えに倣い、毎年「雨水」に合わせ、子どもたちが先生たちと一緒に雛壇に雛人形を飾っていましたが、こども園では主幹のS先生が預かってもらっていた立派な雛人形と雛壇を運んできてくれて児童クラブ前の廊下に飾る準備を始めてくれたため 廊下が防虫剤の香りで充満しました。

個人的なことになりますが、約20年前、僕を園長として採用してくださり、僕の思うように保育や園庭作りをさせてくださった先生が天に召されました。昨日、今日と前夜式、葬儀が行われましたが、現役の牧師・園長ということもあるのでしょう、驚くほどの花と大勢の参列者に溢れた教会には花の香りと静寂、そして讃美歌が響きました。これまでの全てのことに感謝すると共に残されたご家族の皆さんのために祈り、教えを継承していかなければならないことを思わされました。

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