園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.04.22 日本の春

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若葉が芽吹き始めたこども園に隣接する森、その中に淡いピンクの山桜が咲く様は12色のクレヨンや色鉛筆では表現できない、まさに和色(わいろ)であることを感じます。そんな森のあちこちから小鳥たちの様々なさえずりが聞こえてきますが、こども園の森からは壊れた(割れた)塩ビ管から水が流れることを発見した子どもたちとひかり組の目の前のコナラの木に絡まる蔓が落とし始めた実を夢中で拾い集める子どもたちの声が響いていました。 この黒っぽい実、先週までは落ちていなかったと思うのですが、踏まずに歩くこと、全て拾い集めることなど不可能なほどたくさん落ちているため、争いになることもなく頭を突き合わせて楽しそうに遊んでいました。一方、北園庭の竹林では次々と頭を出し始めた筍を掘り皮を剥いてお料理(ごっこ遊び)に使うという何とも贅沢なことをしていました。そうかと思えば只々掘ったまま置かれている筍も・・・。そこで、児童クラブの子どもたちに「少し硬いかもしれないけれどもったいないから食べてみたら?」と話してみたところ、早速皮を剥き、茹でたらしく、ディップ用のみそまで作って職員室へ届けてくれました。「少しえぐみが残っているかもしれません」とのことでしたが、出来立てでまだ暖かい筍は柔らかくえぐみも感じられずとても美味しくいただきました。一方、先日ひかり組の子どもたちが田植えに向けて蒔いたお米ですが、陽が当たりにくいテラスに置いてあったからなのか、全く芽が出ていなかったため、代掻きを待つ田んぼに移動され、そこに子どもたちが書いた(描いた)注意喚起が貼られていました。これで発芽に繋がるといいのですが・・・。隣接する森の若葉と山桜、園庭の筍、そして田植えのための準備、全てのことからここが日本の春を再認識することが出来ました。  

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