園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.02.29 損か得か

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先日降った雪にも昨日の強風にも飛ばされることなく耐え、未満児玄関前の木に枝に残っている空になった鳥の巣。設計図も鋸や金槌といった道具や釘も使うことなくこんなに丈夫な家(巣)を作る鳥たちの技術・器用さに驚かされます。幸い今日は昨日のような風も止み、日差しも降り注でお散歩日和となり、2歳児りんご組の子どもたちはリュックを背負い芝生広場まで散歩に出かけていきました。修繕工事の音が響くものの、大学は授業もなくなり学生の声が響かず静かな学内。11時頃だったでしょうか?仕事に追われている僕には有り難いことに、今年2月はうるう年でいつもより一日多く29日まであります。昨年であれば昨日28日が締め切りだったであろう資料を職員室で作成していると、子どもたちの声が聞こえてきました。そして、その声が段々大きくなると僕が座っている席の窓を叩き、まるで動物園の動物を眺めるかのように「いたいた」と言ってから「園長先生ただいま」「大きい広場で遊んできたよ」と報告が始まります。その嬉しそうで満足気な表情から芝の広場で思う存分遊んだであろうことが伝わってきました。

それから程なくして、今度は3歳児にじ組のF先生が「園長先生、子どもたちとスープ作りましたので、よかったら保育室で一緒に・・・」と声をかけてくれました。ところが、目を通さなければならない資料と格闘していて保育室に行くことができずにいると、野菜たっぷりの暖かいスープをわざわざ届けにきてくれるではありませんか。そこで、お詫びとお礼をするため、一旦仕事の手を止め、大急ぎで保育室へ行き「みんな美味しいスープをありがとう!」とお礼をしたのですが、結構な大きさの鍋で作られたスープが空っぽになっていました。このスープ、野菜の甘みたっぷりの優しい味。とても美味しかったです。

それから、昨日から子育て支援室の前に見たことのない長椅子が置かれていることにお気づきの方が多かったかと思います。この長椅子、旧幼稚園にあった観察室で使用されていた代物です。恐らく昭和時代に作られた椅子で、それを学生たちが子どもたちの様子を観察するのにちょうどいい高さに工夫されています。このまま外で使うか、或いはホコリをはらって園舎内で使うか考えなければ・・・。

 

  

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