園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2024.01.12 捨てたもんじゃない!?

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以前勤務していた保育園でも「ねえ、園長先生何してるの?」「ちょっと来て」「一緒に遊ぼう」と言いながら子どもたちが職員室へやってきてくれたものですが、こども園でもほぼ毎日と言っていいほど誰かがやってきます。今朝も5歳児ひかり組のMちゃんとRちゃんが「園長先生、凍った葉っぱ見つけた」と暖かくなった職員室はやってきました。「どこで見つけてきたの」「森」「そうなんだ、で、どうしたい?」と尋ねると「えっ!?溶けないように持って帰りたい」との返事が返ってきます。園の冷蔵庫(冷凍庫)で保存しておいてあげたいという気持ちはあるものの「そうなんだ。でも、冷蔵庫にしまって置いてあげる訳には行かないから、誰にも見つからない寒そうなところに隠しておくってどう?」と返事をすると二人顔を見合わせ「うん!わかった」返事を返し納得した様子で帰っていきました。寒くなってきたとはいえ、凍った(霜が降りた)葉っぱが日中そのままの状態で残っていることは不可能。その後その葉っぱがどうなったまで確認することはできませんでしたが、宝物を見つけた子どもたちがわざわざ僕のところへ報告しにきてくれるとは何とも嬉しいことです。

一方、先日4歳児そら組のM先生に新聞紙と割り箸で簡単に作れるコマを紹介したところ、子どもたちが興味を持ってくれて保育室でコマ回し・コマ作りに夢中になっているとの情報をキャッチしました。そこで、どのように遊んでいるのか保育室を訪ねてみました。すると、お絵描きをする子どもやブロックで遊ぶ子どもたちの中に床に友だちと向かい合ってどっかと座り、どちらのコマが長く回っているか競い合う姿の他にM先生にコマ作りを教えてもらう子どもたちの姿が・・・。そんな子どもたちに「お邪魔しま〜す!コマ回ししてるんだって?」と言いながら保育室にお邪魔すると子どもたちが歓待してくれて「ねえ、園長先生もコマ作って!」とか「ちょっと見てて」と近寄ってきてくれます。そこでM先生から古新聞を分けてもらい子どもたちのリクエストに応えてコマを作りながら「ねえ、大◯翔平君って知ってる?」と聞いてみると結構な人数の子どもたちから「知ってる知ってる」「野球する人」との返事が返ってきます。そこで「◯谷君は小学校にはグローブをプレゼントしてくれたけど、こども園には届かないから園長先生が新聞紙で作ってあげる」と話すと「?????」「えっ?どうやって?」という予想通りの反応が返ってきます。そんな子どもたちとI先生が見つめる中、新聞紙のグローブを作って見せると「うわ〜!本当だ」「すご〜い」という嬉しい声が返ってきたかと思ったら、「僕も」「私も」「ボールも」「バットも」終いには「サッカーボールも」と次々リクエストが上がりました。できる限りリクエストに応えた頃には「全天候型森のスタジアム!?」へと様変わりした広場で、野球が始まりピッチャー、キャッチャー、バッター、観客、そしてサッカー選手、そして、コマ回しをしにきたぶどう組の子どもたちまでが混ざり合い不思議な空間になりました。デジタル化が進み中、アナログ時代の遊びに夢中になることもたちに当時の遊びも捨てたもんじゃないとニンマリしてしまいした。ホールがスタジアムと化している時間、他のクラスの子どもたちはいつものように外遊びを楽しんでい大勢いましたが、Aちゃんの帽子には素敵な落ち葉の耳が取り付けられていました。

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