園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.10.19 変わる、変わった

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今日は青葉区役所保育給付課で資料を受け取ってから出勤しましたが、ひょんなことで出勤後すぐに遊歩道を散策しながら大学のシンボルの一つである芝の広場まで出かけるという1歳児ぶどう組の子どもたちと一緒に出かけることになりました。これまで1歳児が森の遊歩道を散策する時に一緒に出かける機会がなく初めてだったこともあり、月齢による成長の違いや興味関心の違いを目の当たりにすることができました。中でも歩くスピードの違いは驚くばかりで担任の先生より先に先にと進んで行く子どもたちがいるかと思えば、坂や階段をやっと上るといった印象の子ども、石や枝や落ち葉が気になり両手に大切そうに握りしめながら歩くため中々進まない子がいるかと思えば、石も枝も落ち葉も全く興味関心を示さない子と千差万別。ところが、ピアノ池のところでおやつのおせんべいを食べるとなった途端、それまでのんびり歩いていた子どもたちの動きが早くなり、大切に握りしめていた宝物を放り投げてしまうなど笑ってしまいました。また、僕の顔を見ただけで泣いていたRちゃん、Hちゃんが手を繋いで歩いてくれるようになってくれたことに喜びと驚きを感じました。そんな子どもたちと常に一緒に過ごしてくれている先生たちの苦労を目の当たりにし改めて、0歳児3人につき1人、1•2歳児は6人につき1人、3歳児は20人に つき1人、4•5歳児は30人につき1人以上とすると言う配置基準の中で保育・教育をしてくれている先生たちの大変さを国会議員の方々に現場を実体験してもらうなどして本当に配置基準の見直しが必要であることを知って欲しいと思いました。

さて、子どもたちと一緒に遊歩道を歩いていて思い出したことがあります。それは2022年12月末、惜しまれながら閉店した30年以上通っていた連坊の老舗ラーメン屋さんのことです。行列ができるような人気店だったこともあり、突然の閉店に「なぜ?」「どうして?」と思ったのですが、その店が店舗の建て替えをする前の店舗だったころ、「子供叱るな来た道じゃ、老人笑うな行く道じゃ」と書かれた短冊が飾られていました。マイペースで歩く子どもたちの姿にイライラすることなく根気強く関わってくれている先生たちの姿、また、間も無く笑われるようになるであろう自分の姿とが重なったからだと思いますが「子供叱るな来た道じゃ、老人笑うな行く道じゃ」を変わることなく心に留めて過ごしていきたいと思いました。

今朝、青葉区役所で資料を受け取ってから出勤したのですが、幼いころからよ〜く遊んでいた仙台市役所の噴水が市役所の建て替え工事を前に取り壊し工事が始めっています。変わりゆく仙台の街並み、どんな風になっていくか楽しみである一方、何故だか寂しさを覚えてしまいます。

 

 

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