園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2022.09.29 八木山動物公園に行ってきました…こども園にきている動物調査…byひかり組

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9月28日

5歳児ひかり組の秋の遠足でした。

今回の目的は、いつもこども園の森にきている動物の調査です。出発前の保育室では、動物園のマップを手にした子どもたちから、「きょうのみどころはここだからね!!」と説明されました。子どもたちが「みどころ」というのは、動物園内でも一番東にある「里山の動物」のエリアでした。八木山動物公園といえばライオンやホッキョクグマのいる猛獣舎やアフリカゾウ、キリン、シマウマなどのアフリカ園がにぎわうスポットですが、ここは敢えての「里山の動物」エリアに目的、課題意識をもっての遠足です。(うちの子たちらしい!!)

動物園にいくこと、動物たちに会えることにもワクワクですが、朝一番のワクワクは園舎前に停車した大型バス!!

出かけるひかり組さんだけでなく、小さい組のお友達もみんなワクワク集まってひかり組さんのお見送りです。

「いってらっしゃーい」「いってくるよー」「お留守番はたのんだよー」

大型バスは、ひかり組のみんなを乗せて出発しました。

              

バスの中では、クイズ大会をしていきました。動物に関するなぞなぞやクイズです。座席の背もたれが高くて前が見えないのですが、みんな先生の声に集中してクイズを楽しんでいました。

バスが動物公園のある八木山にさしかかると、こども園の周囲と似た雑木林の中を通り抜けます。「ねぇみてみて」「うわぁ、すてきな景色!!」と子どもたち。大人の感覚では、「こども園での景色と大して変わらないじゃない?」と思えるような雑木林でしたが、ワクワクいっぱいの子どもたちは違っていました。バスの車窓を通してみる景色は特別すてきに見えたのでしょうね。

                          

園内に入ると、たくさんの小学生に出会いました。小学生は首からボードを下げて、鉛筆を片手に何やら書き込みをしながら歩いています。「こんにちは」と声をかけられて嬉しくなった子どもたちは次に出会う方々に「こんにちは」と進んで挨拶をしていました。「ここでもお勉強なんだね」「いいなぁ」ほんのちょっとですが、かかわりの喜びと憧れを感じたひとときでした。

まずは西門から近いアフリカ園をまわります。目の前で見るアミメキリンやアフリカゾウは大迫力。なんとゾウはみんなの前でおトイレタイムでした。「うわーすごい」「あんまりくさくない」初めて見る光景に驚きいっぱいでした。

       

東門の前を通りすぎてしばらくいくと、なんとここでフィールドサイン発見!!  動物のものらしいウ〇チがありました。 え?!どうして? ここは動物のいる柵の外です。飼育されている動物以外に動物が遊びに来ているっていうことかな?  子どもたちの推理が始まりました。ここで動物のウ〇チ専門家のお友達が登場。ひかり組には、こども園の北園庭に残されたフィールドサインであるウ〇チをいつも片付けてくれるやさしいお友達がいるんです。いつも見ているこのお友達なら「こども園にきている動物と同じか違うのか」わかるはず!!  …でも、よくみてみたけれど確信がもてる答えにはたどりつきませんでした。写真をとって継続課題とすることに…。

              

そしていよいよ、子どもたちの「見どころ」タヌキ、イノシシ、ツキノワグマ、アナグマ、ホンドテン、ハクビシンなどがいる「里山の動物」エリアとなりました。なんとツキノワグマは子どもたちのいるガラス面の目の前でお出迎えしてくれました。「大きいけどかわいいね」「でも本当に森であったらこわいね」「でんぐり返ししようとしてる、すごい」クマの迫力ある動きに感動しながら、よーく観察していると、その脇ではイノシシがすごい勢いで穴を掘り顔をうずめていました。そして、そのお隣ではホンドタヌキたちが展示スペースを縦横無尽に駆け回っていました。そのタヌキの姿はまるで運動会をしているかのように見えました。タヌキはこども園周辺でよく発見される動物です。「いつも森のなかでこんなふうにくらしいるんだね」「あ、どんぐり食べてる」「どんぐりを仕掛けたら、森で写真が撮れるかな」「笹も食べてる」「森でどんぐりと笹を仕掛けてみよう」と観察したことから、今後の活動のヒントを得ていましたよ。観察して考える、考えたことを試す、試した結果からまた考える…。まさしくアクティブラーニングですね。

    

子どもたちがここを「みどころ」としているのが動物たちにも伝わったのか、このエリアの動物たちは皆そろって子どもたちの方を向いて、視線を合わせてお迎えしてくれました。子どもたちから森の匂いでもしたのでしょうかね…。

楽しみにしていたお弁当タイムです。場所はサル山とラクダが見える原っぱを選びました。「朝、お母さんと一緒に作ったサンドイッチだよ」「みてみてご飯をクマにしてくれたの」手作りのお弁当を広げてうれしそう…。

お弁当を食べた後は、子どもたちのおトイレタイム。動物園内のトイレは和式も多くてなかなか難しい…でも「使ったことあるよ」というお友達が使い方をレクチャーしてくれました。ちょっと貴重な経験でしたね。

   

食後は、猛獣舎をまわり、こども園周辺にも多い、トンビ、フクロウなどの猛禽類、ふれあい館の中にいた大きなウサギやカピバラ、ヤギやヒツジに手を振って帰路となりました。

            

感動いっぱいの1日でしたね。

今後の森での探究活動が楽しみになりました。

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