園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.02.25 サンショウウオを見せていただきました。

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2月20日(月)

ひかり組は朝からそわそわ…朝の支度やお当番も手早く済ませてこども園を出発していきました。

みんなが向かったのは100段階段を上がった先の、宮城学院中学校・高等学校です。なんと、高校のお姉さんと先生方が取り組んでいるサンショウウオの保護活動の一環で、「保護しているサンショウウオを見に来ませんか?」と嬉しいお誘いをいただいたのです。

もうすぐ小学生になるひかり組さんにとっては「学校に行ける!!」「サンショウウオってどんな生き物?見たい!!」 と本当に嬉しいお誘いでした。

100段階段を上る足も軽く、校舎につくと、白衣の先生、自然科学班のお姉さん、海外から宮城学院に学びに来ている留学生のお姉さんたちがお出迎えしてくださいました。

コロナ禍でなかなか小学校見学も実現できずにいましたので、学校の中に入らせていただくことも大きな喜びでした。玄関も廊下もどこでも「うわぁ…学校だぁ…」と感激しながら通りました。

 

理科室に到着すると、さっそくサンショウウオの観察です。このサンショウウオは水の森公園内で採取された卵から孵ったもので育てて自然に戻すという保護活動の為、中高自然科学班が飼育に取り組んでいるのだそうです。

「どこで捕まえたんですか」「サンショウウオは何を食べますか?」「見つけたらどうしたらいいですか?」観察の後は子どもたちから活発に質問が飛び出しました。

先生から、サンショウウオは生きている虫しか食べないこと、体温が低い生き物だから、人間の手で触っては火傷のようになってしまうこと、大切にしていかなければならない生き物だから、見つけても捕まえずにそっと見守るべきだということを教えていただきました。

水の森公園は、丸田沢の水辺を挟んで対岸にあり、子どもたちにとっても身近な場所です。こんな身近にこんなにも貴重な生き物が生息しているんですね。森も生き物もみんなの宝物…これからも大切にしていきたいですね。

   

その後は、ちょっと探検へ…学校の中を案内していただきました。

図書室はお勉強中のお姉さんたちがいたので外から見学。素敵な入口に司書の先生が出てきてくだって「絵本もあるんだよ~」と見せてくださいました。「図書館みたいだ」と子どもたち。「図書室」よりも行ったことのある「図書館」にイメージが近かったのでしょうね。

その後は、講堂へ…。まるでコンサートホールのような空間に「うわぁ」と感激の声があがりました。

講堂では音楽の先生方がピアノとパイプオルガンの違いを見せてくださいました。礼拝堂では見たことがあったけれど違った形のパイプオルガンに興味津々の子どもたち。パイプにギリギリまで近づいて音を体感しました。この講堂では、お姉さんたちが日々の礼拝を守るのだそうです。「ぼくたちとおなじだねぇ」とぐっと親近感がわきました。音楽の先生方には、子どもたちの好きな「どんなときでも」の讃美歌と「うたえバンバン」をパイプオルガンで演奏していただきました。子どもたちは楽器も歌声もよく響く講堂で、気持ちよく歌ってきました。

最後に留学生のお姉さんたちが見送りにきてくれました。お姉さんたちは、それぞれの母国の国旗をカードにしてプレゼントしてくれました。カードを持ち帰った子どもたちは、国旗をいただいた国の言葉に興味か湧いたようです。「『ありがとう』ってなんて言えばよかったのかな…」すてきな出会いから、知りたい欲求をくすぐられた子どもたちでした。

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