園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.10.12 視線の先には・・・。

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「天高く馬肥ゆる秋」そんな言葉を思い浮かばせるような雲一つない青空が広がった今朝の空。日に日に秋が深まっていることを感じることができました。そんな中、5歳児ひかり組のH先生が子どもたちと一緒に嬉しそうに職員室へやってきたので、一体、何があったのかと思ったら、保育室で観察していたさなぎが飼育ケースの中で孵化したことを見せにきてくれたのです。それが、蝶々なのか蛾なのかはっきり確認することはできませんでしたが、これから益々寒さが増していくのに、大丈夫かなあ?そんなことを思わせられました。しかし、貴重な経験になったことは間違いないことでしょう。

さて、今日は全学院防災訓練が行われました。こども園は避難先となる中央広場から離れているため、中高大学より一足先に訓練が始まりました。子どもたちは避難指示を伝える聞きなれないアナウンスに従い、シェイクアウト訓練、テニスコートへの避難、水消火器を使った先生たちの消化訓練の見学を終えた後、0・1歳児を除く全クラスが最終避難場所である芝生広場へ向けて階段を上って避難開始。

芝生広場には既に学生たちが集まり始めていて、こども園の子どもたちが集まってくる姿を目を細めて見ていましたが、実際に災害が発生した時には、そんな学生さんたちにも避難補助をお願いしなければならないのかも知れません。そして、ほぼ全ての職員・学生・園児が避難を終えたことを確認できると、消防車による放水訓練や梯子車が全伸梯させた先か隊員が吊るされて降りてくる様子を口をあんぐり開けて大喜びしながら見つめる子どもたちが大勢。その後、5歳児ひかり組は煙霧訓練ができるテントを経験させてもらうこともできニコニコ。そして極め付けに非常食となる乾パンも持ち帰ることができ大満足の一日となったようです。

僕は、東日本大震災が発災した日、電車が止まってしまったため、帰宅できず避難所に泊まらなければなりませんでした。その時に支給してもらった非常食(ご飯)をあの日以来初めて手にし、暖房の効かない寒く不安だった夜を思い出しました。「備えあれば憂いなし」と言いますが、自然災害は備えていた以上の被害を与えることもあり得ます。そうならないように願い祈り、訓練や準備をしなければ・・・。

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