園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.10.06 約束のしるし

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今朝、多くの方々が青空に大きく見事な虹が二重に架かっていることに気が付き、空を見上げながら出勤・通学したことと思います。もちろん僕もその一人で、駐車場に車を止め、職員室に向かう前に園舎前のテニスコート上空に掛かる虹を映像に残したのですが、お子さんを園に預け、出勤する保護者の方々も同じようにスマートフォンを空に向けていました。ところが、にじ組のK先生が出勤前のお母さんとYちゃんのツーショット、そして、嬉しそうに両手を広げるKちゃんを収めてくれていたようで、「園長先生、この写真使いませんか?」とお勧めの映像を売り込みにきてくれました。朝の忙しい時間に一服の清涼剤を与えてくれた「虹」1時間ほどで儚く消えてしまいましたが人間が作ることのできない自然の力を再認識させられました。同様に今日は人間の力ではどうすることもできない学院内のありとあらゆる木々を揺らしてしまう強風が吹いたこともあり、礼拝堂で礼拝を守る予定だった5歳児の礼拝はO先生が園に来てくださり、保育室で礼拝を守りました。その他のクラスも安全面を優先し、風の様子を見ながら保育室で過ごす姿も見られました。そうかと思えば、どこのクラスなのか、さつまいもの試し掘りをしたようでテラスに小さなさつまいもが置かれていました。ちなみに、5歳児ひかり組の窓辺には水栽培されているさつまいもが置かれていますが、一目見た程度ではさつまいもとは気づかず、観葉植物だと思ってしまうほどで、その生命力にはびっくりです。

さて、旧約聖書には、人間が愛し合うことが出来ずに、お互いに憎み合い、争い、生命を奪い合うような生き方ばかりをしていることに神さまが心を痛め、人を創造したことを後悔し、神さまが地上に雨を降らせ、洪水を起こし、せっかく素晴らしいものとして造られた世界をリセットすることにしたことが書かれています。そのために神様に従ってまじめに生きていたノアという人に箱舟を造らせ、ノアの家族と動物をつがいにして箱舟に乗せてから、雨を降り続けさせて洪水を起こされます。雨は40日40夜降り続き、ノアの箱舟に乗った生き物以外のすべてが、洪水によって大地からぬぐい去られます。水が地上からひいた後、神さまはノアと契約を結び、これからはどんなに人間が悪い思いを抱く存在であったとしても、二度と滅ぼすことはないと約束してくださり。そのしるしとして雲の中に掛けてくださったのが「虹」でした。

余談になりますが、2018年6月、プラハ(チェコ)で開催されたOMEP(世界幼児教育・保育機構)の世界大会に参加した際、現地の幼児施設を訪問する機会がありました。そこで、園内に飾られていた子どもたちの描いた絵を見ましたが、聞いていた通り、虹が7色でなかったり、太陽が赤ではなくオレンジや黄色で描かれているなど日本との感性の違いを確認することができました。

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