園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.09.29 所変われば・・・。

CIMG4788

一昨日、5歳児ひかり組の子どもたちの遠足の日は朝から雨模様でしたが、今日予定されていた3歳児にじ組・4歳児そら組の遠足は朝から雨の心配もない秋晴れとなり、にじ組は七北田公園へ、そら組は八木山動物公園へ出かけました。2日前にはひかり組の子どもたちを羨ましそうに見送っていた子どもたちが、今日は反対に見送られて出発できる喜び、にじ組にいたってはひかり組の子どもたちが作ってくれたトンネル(アーチ)をくぐってバスに乗り込むことができたので気持ちが更に高まり嬉しそうにバスに乗り込んで行きました。一方、2歳児りんご組の子どもたちは自分たちもバスに乗ってどこかに行きたくて仕方がなく、バスの到着から出発に至るまでず〜っと眺めていました。そんな子どもたちに「みんなもバスに乗りたいよね?」と聞くと「うん!」「近くの公園に行きたい」と何とも謙虚なことを言いながらバスを見ているのです。そんな反応を見ていると、未満児クラスはバスで親子遠足に出かけるか、僕がバスを運転してどこかに連れて行ってあげたい(あげるのに)そんなことを思ってしました。

さて、にじ組・そら組の子どもたちを見送った5歳児ひかり組の子どもたちは、一日延期になった稲刈りの準備のために一旦保育室へ戻り、その後、北園庭で「Kさ〜ん」と叫びながらKさんの来園を待っていました。Kさんが到着すると稲刈りに使う道具などを運び、鎌の使い方、稲の刈り方を教えてもらい(驚いたことにこれまでハサミで稲刈りをしていたのだとか)稲刈り作業に取り掛かりました。そんなひかり組の子どもたちの様子が気になった様子のりんご組の子どもたちがテラスに並んで「何してるの?」と声をかけてくれました。そんな子どもたちに見守られながら誰も怪我をすることなく稲を刈り終え、その稲を乾かすための稲杭が立てられ稲が重ねらていきました。それを一般的に「はせ掛け」と言うと思っていたのですが、地域によって干し方や呼び方が違うようで、Kさんたち栗駒辺りでは稲のお化けのようなそれを「ほんにょ」と呼ぶのだとか。こども園の小さな田んぼで育てられた稲のため、一昨日見てきた田んぼのそれとは違うものの、北園庭に素敵な風景ができました。この「ほんにょ」で乾燥させ美味しく食べるためには20日ほどかかるようですが、その間、スズメはもとより、「ほんにょ」が気になり稲を取りたがる他のクラスの子どもたちの行動に気を付ける日々が続きそうです。稲刈り作業の手解きにきてくださったKさんが遠足にきてくれた記念にと、ひかり組の子どもたち全員と遠足に引率した先生たちに袋に集合写真がプリントされた新米を持ってきてくれたのですが、子どもたちはそのお礼にこども園で育てたお米を食べるときには、くりこま高原ファームの皆さんに来てもらい一緒に食べたいと言っていたそうです。何とも素敵な思考。実際には難しいことですが、子どもたちの気持ちを何らかの形で伝えたいものです。

Contents