園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.10.04 原点

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昨日、学内の散歩に出かけた5歳児ひかり組の子どもたち、正門を入ってすぐ右折して坂を上った先にある旧幼稚園で柿が実っていることを発見して帰ってきました。となると、当然のことながら「食べたい」「欲しい」という感情が湧いてきます。担任の二人はそんな子どもたちの想いを何とかしてあげたいと思ったのでしょう、M先生が職員室へやってきて「幼稚園のところにある柿は取っていいのですか?」と尋ねてきました。これまでの経緯を知る由もない園長は経験豊かな先生たちにこれまでのことを聞いてみたのですが、「守衛さんや学内の整備をしてくださっている方々が収穫しているか・・・?」といった具合ではっきりしたことは分かりません。しかし、学内にある木、そこに実っているのであれば少しは分けてもらってもいいのでは?という勝手な結論を出しました。すると、取られてしまうことがないように早々に掲示物を作り、それを持って今日も幼稚園まで出かけ柿の枝に結んできました。子どもたちが書いた(描いた)掲示物を見れば大人は遠慮して収穫することはないと思いますが、収穫できるようになるまでのしばらくの間、幼稚園への散歩が続くことでしょう。

さて、今から◯◯年前、僕が幼稚園教諭として勤め始めたとき、仙台市内の幼稚園に男性教諭として勤務していたのは、M幼稚園のY先生、宮城学院女子大学附属幼稚園のO先生、その他にもうお一人いらっしゃったようですが、その計3名だけでした。そんな時代、初めて参加した仙台市立幼稚園連合会で園長先生が「男性の先生は珍しいけれど、宮城学院にいらっしゃるから」と仰って、お知り合いだった宮学幼稚園の園長先生を通しO先生を紹介してくださいました。それがきっかけとなり、宮城学院幼稚園を案内していただきましたが、それ以来、幼稚園を訪れたのは◯◯年ぶり。こども園ができて以降保育の場として使われることがなくなった園舎・園庭やうさぎ小屋を見てとても複雑な思いがしましたが、幼稚園教諭一年目当時のことが思い出されとても懐かしく保育者としての原点の一つを見たような思いがしました。一緒にテニスをしたテニスコート跡に作られたこども園に勤務させていただいていることの不思議。いくつもの大学で教鞭をとり、今もなお県外の某大学で教授として保育者養成に関わっておられるO先生とはずっと繋がらせていただいたいます。そして、今なお研修会での講師依頼が来たり、本の原稿依頼が来たり、以前の勤務先に学生を研修に送ってくれたりしていました。それもこれも、園見学やテニス、複数の幼稚園の先生たちとの定期的に勉強会に誘ってくださったことが原点!只々感謝です。

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