園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.11.16 今日のお客様

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今朝もいつもと変わることなく箒を持って蜘蛛の巣はらいと掃き掃除をしていると、4歳児そら組のKちゃんがお母さんと手を繋いで登園してきました。するとお母さんが隣接する森の方を指差しながら「おはようございます。あっちの森のところに何か『鹿?』みたいなのがいますよ」と教えてくださいました。そこで「それはきっとニホンカモシカだと思います。ついこの前、月曜日にもやってきたんです」とお返事をして見に行ってみました。すると案の定、月曜日にやって来た親子と思われるニホンカモシカが同じところで同じように草を喰みながら時々こちらを見ています。今週に入ってすでに二度もやってきているこの驚くべきお客様、同じように学内にやってくるというS学院大学のY先生に写真を送ってみたところ、以下のような面白いお返事をいただきました。

子育て中の動物が、人間の傍に来る一つの理由に、他の動物(特に同種のオス)から安全ということもあろうかと思います。うちでも時々、ノウサギの仔が置き去りにされていますが、後で買い物から帰った(かどうかはわかりませんが)親が迎えに来ます。怪我をしたカモシカもやって来ます(天然記念物様なので、その時は県に通報です)。大学は決まった人間以外は入らないので、特に安心なのでしょう。動物の方でも、人間を個体認識しているようで、しょっちゅう顔を合わせていると、かなり傍までやって来ます。とです。このニホンカモシカの親子がやってきている森と学院との間には有刺鉄線があるため、さすがに子どもたちが遊んでいる時にやってくることはないと思いますが、今後も時々やってきてくれること、子どもたち同様に元気に育ってくれることを願うものです。

一方、今日、こども園には桜ヶ丘小学校の2年生12名が授業「町たんけん」でこども園について勉強しにやってきました。事前に届けられた「どうして森のこども園には遊具がないのか」等複数の質問に教頭のS先生が丁寧に答えてくれるだけでなく、自分たちなりに考えるように対応してくれたことでしっかり学んで帰っていきました。また、森のこども園で保育以外に大切な事業に児童クラブと子育て支援事業があります。その子育て支援室では今日、ヒュッゲの森が開催されS元園長先生を講師にお迎えし、クリスマスを迎える前に自然物を使ってのリース作りが行われました。自然素材を使っての製作は同じものが出来上がることがないという楽しさもあります。子育て支援担当のK先生とN先生に全てをお任せし、作業のプロセスを見ることはしませんでしたが、1時間半という限られた時間の中で皆さん素敵な作品を作り上げてお帰りになられたようです。今月は大学のI先生を講師にメディアに関する講演、子ども園の管理栄養士Y先生による食に関するヒュッゲの森が開催されています。このような取り組みを通して森の子ども園に興味関心を持ってくださる方につながっていくことでしょう。様々な準備をして参加者を迎え入れてくれている担当の先生たちに感謝します。明日は収穫感謝礼拝が予定されていますので、聖書のお話をしに来てくださるO先生がお客様です。

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