園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.11.09 デジタルとアナログ

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今日の子育て講座「ヒュッゲの森」は教育学部の伊藤哲章先生を講師にお迎えし、『子どもの遊び』〜メディアとどうつき合う?〜のテーマでお話を聞かせていただきました。最初にご自分のプロフィールを楽しく紹介してくださり、ご参加くださった方々から事前に寄せていただいた質問に丁寧にお答えくださってから本題に入ってくださいましたが、その中でメディア(テレビ、PC、スマホ etc)が与える悪いイメージや影響だけでなく使い方次第でとても便利で優れているツールであることを実際にスマートフォンを使いながら伝えてくださいました。既にデジタル社会の中で生活している現代、さらにデジタル化が進化していくことがあっても逆戻りすることはなくデジタル機器を使用しないということはあり得えなくなって行くでしょう。

しかし、以前も書かせていただきましたが、いくらデジタル化が進んでも、まだまだデジタル機器ではできないこともあるのも事実です。森の広場で伊藤先生のお話を聞かせていただいている時、子どもたちは野外炊飯場でずっと楽しみにしていたやきいも作りに取り組んでいましたが、枝や落ち葉を拾い集め、そこに火をつけ焦げないように焼き上がるまで見守るといった取り組みこそアナログそのものであり、煙に燻されながら待っている子どもたちの嗅いでいる煙の匂いや空気感、焼き上がったさつまいもの感触と天然の甘さ、児童クラブの部屋の子どもたちが作っている干し柿と柿チップス⁉︎の本当の質感はその場にいないと伝わらない味わうことができないのはいうまでもありません。午後、人文館まで出かけた時、今年初めて雪虫が飛んでいて思わず捕まえてしまいましたが、力加減を間違ってしまったらすぐに潰れてしまいそうな小ささとそのフワフワ感もデジタルでは伝えられません。ということは、アナログは無くなることなく、比率は変わってもこれからもアナログと共存していくことでしょう。

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