園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.05.26 つぼみ

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誰に座り方を教えてもらった(支持された)わけでもないのに子どもたちは興味関心があるものを見つけると顔を突き合わせ、頭がぶつかりそうになりながら丸くなってしゃがみ込み、何かを見ている姿は保育現場でよく見られる光景かと思います。何年前だったでしょうか?ある研修会に参加した際、講演してくださった講師の先生が、そのような子どもたちの様子を“つぼみ”と表現していたことに「なるほど!」「なんて素敵な表現!」と感心させられたことがありました。以前勤務していた幼稚園や保育園でもそのような姿があちこちで当たり前のように見られ、たくさんのつぼみが咲いたり萎んだり、バラバラになったりしていましたが、今日、北の園庭で芝の手入れをしていると、「えんちょうちぇんちぇい、なにちてるの?」と2歳児りんご組や3歳児にじ組の子どもたちが近寄ってきてくれたので「あのね、この葉っぱが枯れちゃうと可哀想だから、みんながご飯を食べるみたいにお薬(肥料)と砂をかけてお水をあげようと思ってたんだ」「園長先生お水運んでくるから、誰か砂運んできてここに掛けてくれない?」とお願いすると数人がシャベルを探し、砂場へ走り砂を運んできてお願いしたところに優しく砂を掛けてくれるではありませんか。そこにたっぷりと水をかけ「じゃあ、もう一回お水を運んでくるから掛けたお水がなくなるかどうか見てて」と話し空になったジョウロに水を汲みに行くと、見事な形の可愛らしいつぼみができ水の様子を真剣に眺め、話し合いが続いていました。また、誕生会で来てくださったお母さんと砂場で遊んでいたAちゃんが「変な虫見つけた」と言って見せてもらうと小さなオケラが砂の入れられたボウルでもがいていました。そこでそれがオケラで穴掘り名人であることを教えてあげるとお母さんが♪「みみずだってオケラだっての・・・」と驚いていました。そのオケラを畑に放してあげると早速、穴掘り名人の本領を発揮して土に潜っていきました。その他にも妙な園長が妙なことをするのが気になるのでしょう、1歳児ぶどう組のR君が微動だにせず僕を見ていたり、2歳児りんご組のH君が消防士のようにホースリールに巻かれたホースを握りしめて嬉しそうにしていました。来週も素敵なつぼみがたくさん見られることを楽しみにしています!

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