園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.09.19 そろそろ見納め

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地震発生を知らせるけたたましい緊急速報で否応無しに目が覚めた方が多かったであろう今朝、それに加え週明けの月曜日や連休明けの登園は、子どもたちにとって鬼門の朝となることが多く、今朝も「行きたくない」という子どもたちが複数見られました。中でも4歳児そら組のR君はお母さんに抱かれて保育室前まで行ったものの、どうしても気持ちが乗らなかったようで、お母さんと担任のM先生に宥められてもテラスで大泣きする声がロータリー方まで聞こえてきます。しばらくそんな声が聞こえてくるのでテラスまで声をかけに行き「R君、シールは後から貼ればいいから、園長先生のお手伝いで一緒に“どんぐりの帽子”拾いに行ってくれないかなあ?」とお願いすると園長先生何を言い出すの「?????」という反応を示しながらも涙が止まり、それまで履くことも拒んでいたソックスを履き、靴を履き帽子探しに出かける気満々に・・・。そこで拾い集めたどんぐりの帽子を入れるボウルを準備し早速北門方面に出かけました。ところが、ジメジメした環境のお陰でキノコたちが生き生きと育っている一方、どんぐりの帽子は枝に残っているらしく中々見つけられません。それでも小さな栗の実を見つけたことで気持ちが切り替わり、笑顔すら見られるようになりました。すっかり気持ちが切り替わり園に戻ろうと思った時、せっかく拾い集めた帽子が入ったボウルを落としてしまい、金属音と共に帽子が飛び散りました。それもR君にとっては楽しかったようで、泣くこともなく飛び散った帽子を拾い集め、その後、何事もなかったかのように保育室へ戻ってくれました。そんなR君とは対照的に5歳児ひかり組のMちゃんは保育室へ行く時、地面を眺めているので「どうしたの?何かいた?」と聞いてみると、そこにはダンゴムシを長くしたような虫が歩いています。何という虫か分からなかったため、調べてみると、その虫は「シデムシ」という虫の幼虫で、ミミズや哺乳類の死骸を食べて土に埋めるという、自然界の掃除屋さんの役目を持つ虫だということを知りました。改めてこんな虫がいる自然の面白さを知らされました。

さて、この連休中に誕生日を迎えた子どもたちのお祝いに給食後に3歳児にじ組と4歳児そらぐみの保育室へ行った時のこと、南園庭で5歳児ひかり組の子どもたちが水遊びをしている様子が目に入ってきました。しかも、これまで見たことのない水の飛び散りに不思議だなあ?と思い、誕生日をお祝いした後、南園庭側のテラスに行ってみると、不思議な水の飛び散り方はこれまで存在すら知らなかったスプリンクラーからであることにびっくりさせられました。こんな姿をみることができるのもそろそろ見納めとなるかと思いますが、秋が進む前に南園庭にもスプリンクラーがあることを知ることができたのもこの暑さのお陰なのでしょう。見納めと言えば、仙台市役所の建て替え工事のために建物の前にあった噴水が壁で取り囲まれ、解体工事が始まったようです。幼い頃から遊んでいた場所、景観が次々となくなっていく寂しさを感じてしまいますが、だからこそ、しっかり記憶に残しておきたいと思います。

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