園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2020.06.17 からくない、おいし~い!

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クンクン…なんだかいい匂いがしてきました!そら組さんのリクエストで野外炊飯場では何と収穫した玉ねぎを炭火で焼いていたのです。「どんな料理にして食べたい?」と、そら組に聞いたら「やいてたべたい」と言った子がいて本日の活動になりました。

冬になる前、玉浦西のおじさん達が植えてくれた玉ねぎを、未満児と一緒に収穫したのはそら組でした。玉ねぎを切って割りばしに刺すのは給食室でやってもらいました。

抜けるような青空に白い雲が浮かんで素晴らしい天気です。そら組は、竈のブロックをぐるりと囲んでいました。焼き台は今日はキャンプでも使う焚火台です。炭を熾して上に網を敷きその上に玉ねぎが置かれました。

 

先生達がホイルに包まれた玉ねぎを時折ひっくり返しながら焼いていました。少しすると「クンクン…なんかにおいだしてきた。」玉ねぎが焼けるにおいが漂い始めました。焼けるのを待っている間にちょっと他の遊びをしたり、水分補給です。

すると傍で遊んでいたりんご組も「なんだか、いいにおい。」「なにしてるの?」とちょっとうらやましそうです。さあ、いよいよ焼き上がりました。

テーブルクロスが敷いてあった場所に腰掛け、先生がピンクの紙ナプキンを渡して、「最初にひとかけ食べてみて、良かったらお替りしてください」と話していました。「普通の玉ねぎと紫玉ねぎどっちがいい?」と聞くと「むらさきたまねぎは、からいからいやだ!ふつうの!」と大きな声で言った子がいました。他の子ども達もそうなのか、と頷いていたので「焼いた玉ねぎは甘くなっているからね。辛いかどうか食べてみないと分からないよ。」とカメラを向けながら一言いいました。

すると一口食べた子ども達が、「あま~い」「おいしい」「むらさきたまねぎ、おかわり」と口々に言いました。先生達が分けていると「ふつうのじゃなくて、むらさきたまねぎがいい。」と言っていたのですが、残念!紫玉ねぎは表面は紫なのに、中身の色は紫ではなかった!それに焼いたら色も薄くなったようだしね。これも学習だね。

この焼き玉ねぎをリクエストした子に栄養士さんが「どうだった?」と尋ねると「あいだに、おにくをはさむと もっといい」と言ったのを聞いて大笑いしていました。子ども達は土の中から玉ねぎを自分で掘り出し、乾かしていたところも見ています。どんな食べ方がいいかも知恵を絞り、焼いている場面も見て、そして味わいました。

バーチャルではなく、実際体験し、見て、触って匂いをかいで、味わって、体全体で活動できていることの学びの深さに感謝いたします。この場所で経験したすべてが、豊かな人間性を育むに違いないと思った時間でした。

にじ組は森や北園庭で遊んでいました。ぶどう組は水遊び、暑い日にうれしい活動ですね。にじ組は常に走り回っているのできっと疲れています。この1か月で今まで以上の運動量だと思います。体調も崩しやすい時期なので十分な休息も必要です。どうぞ早寝早起きで子ども達の体調管理をよろしくお願いいたします。

野外炊飯場の横にある桑の実も熟して黒くなり始めました。その下にはドクダミの花がきれいです。季節が夏へと向かう中、梅雨の季節もやって来ます。

 

 

 

 

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