園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.04.11 絵本の世界

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海から遠く離れた山奥の平和な村に住む男の子たろが、たけのこを掘りにいき、上着を掛けておくと、そのたけのこが突然ぐんぐん伸び始め、海まで届くという大事件が発生するという、50年以上も前に出版された不思議で面白い絵本「ふしぎなたけのこ」。そんな絵本(お話)のようにはいきませんが、北の園庭次々頭を出し始めたたけのこを5歳児ひかり組の子どもたちが担任の先生と一緒に掘り出し、大喜びしていました。今日掘ったこのたけのこ、明日厨房で調理してもらい子どもたちの口(お腹)の中へ入るとのことですが、改めて森のこども園が素敵な環境の中にあることを感じさせられます。絵本の世界のように園庭のたけのこが驚くほどの速さ・勢いでたけのこが伸び、北の園庭から丸田沢まで届くなんてことがあったら子どもたちはもっと大喜びするだろうなあ!?そんなことを想像し、先生たちに迷惑がかからないのであれば、子どもたちに読んであげる・読んでもらうために絵本棚から持ってこようと思います。さて、学内の桜も散り葉桜となる一方、ケヤキなど冬に葉を落としていた広葉樹が柔らかそうな黄緑色の葉を広げ始めました。これから数週間という限られた期間だけしか見ることができないこの景色を見ていると、自然の神秘、植物たちの命が感じられます。子どもたちもそんな木々の変化に気付いているのかと思いますが、それよりも、暖かくなったことで地面を忙しそうに動くようになった虫たちや小さな花に目が向いているようで、しゃがみ込んで過ごす姿、その全てが絵本の世界のようです。そしてお昼頃、これまでずっと園庭の畑のお世話をしてくださっているという、岩沼のMさんが畑の現状確認と今年度の計画を確認しに来園してくださいました。初対面の僕にも笑顔で話しかけてくださいましたが、地域を越え、様々な方々の支えによって園が成り立っていることにも心から感謝いたします。今、カチカチになっている畑がフワフワになりたくさんの美味しい野菜が育つことができるように願い祈りながら、僕もできるお手伝いしたいと思います。

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