園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.11.02 経験値の差

IMG_0200

子ども園から研究室や授業、会議に向かうために歩く坂の途中にある一見しただけでは気づかない沢の上に掛かる橋。昨日から学院内の環境整備をしてくださっている皆さんがその橋の欄干の錆を落とす作業をしてくださっています。仕事とはいえ、落ち葉が落ちるとブロワーを背負って落ち葉を吹き飛ばしにやってきて、斜面の草が伸びると今度は刈り払い機を背負い草刈りをしてくださり、先日は北園庭の竹の柵をあっという間に修理してくださり、柿取りをするために竹が欲しいとお願いすると魔法使いのようにあっという間に見繕って持ってきてくださる。そして雪の季節には除雪作業をしてくださるというのですから頭が下がります。そんな何でもできる技術者の集団であっても橋の欄干は両サイドにありますので作業を終えるには数日間を要することと思いますが、今月中には綺麗になった橋を渡ることができるでしょう。

さて、昨日、児童クラブの子どもたちから一緒に柿取りに行って欲しいという手紙が届きました。子どもたちもそのことを忘れるはずもなく、学校から児童クラブに下校して程なくすると、「園長先生、柿取りに行きたいんですけど・・・」と誘いに来てくれたので「じゃあ、道具を準備して出かけよう」と話したところ、やる気満々で玄関に戻り、竹馬を取り出そうとするのです。そこで「それで叩き落としたら傷つくでしょ。道具作ってあるからそれ持って」と伝えると竹馬を片付けて手作りの竹を手にシャロン寮の柿木の下に向かいました。初めて見る柿取り用の竹竿の使い方など知る由もない子どもたちに実の付いていない枝で使い方を経験してもらい、いざ実践となったのですが枝が折れて実が取れたと思った途端、安心するのか興奮するのか半数以上が地面に落ちてしまいヒビが入ってしまうことに・・・。それもいい経験、前述の技術者集団がご覧になったら何と言われたでしょう?そんなことを思う柿取りでした。

Contents