2023.08.04 平和って素敵だね
連日夏の太陽が強く照り付け、道路も空気も熱を帯びてしまいますが、木々が日差しを遮ってくれる森に一歩足を踏み入れると気温がグッと下がったことを感じられます。一方、植物は気温が高くなると体内の水を水蒸気として大気中に拡散することで(蒸散と言うそうです)森では湿度のあるジメジメした空気感が感じられます。また、日中どんなに晴れていても、翌朝、北園庭の芝は毎朝朝露で濡れていてそんな環境で早くもコオロギが活動をしてるのですから不思議でなりません。そんな北園庭では今日も涼を求めるかのように5歳児ひかり組の子どもたちが水遊びに興じていましたが、今日誕生日を迎えたS君をお祝いしたのですが物凄く照れていました。また、余程暑かったのでしょう、Mちゃんが滝行をする前に身を清めるかのようにバケツを手に頭から何度も水を浴びて嬉しそうに笑っていて、そんな姿を見てこちらが楽しくさせてもらえました。その他にもりんご組のSちゃんは車中で食べたパンで顔中ジャムだらけになったまま登園して来たのですが、その色合いから血だらけになっているかと思いびっくりさせられたり、にじ組にお邪魔して日曜日に誕生日を迎えるS君をお祝いしに行ったりした際、多くの子どもたちがギターに興味を持ち、触ったり弾いたり・・・。素敵なことが色々なことがありました。
さて、話は変わりますが、明後日8月6日は78年前に世界で初めて広島に原子爆弾が投下された日を考える日です。これまで広島に3回出かけていますが、行く度に原爆の悲惨さと平和教育がされていることを思い知らされて来ました。そして、毎年、この時期になると何度読んでも胸がグッと詰まってしまう子どもたちの詩が書かれた「わたしがちいさかったときに」という本を読み返します。多くの方々が水を求めて亡くなり、子どもたちも歓喜の声を上げて遊ぶことすら出来なかった78年前の広島の夏の情景が目に浮かびます。以下に峠三吉の「原爆詩集」に書かれ、この本にも書かれている有名な詩と共に当時小学生だった子どもが書いた詩を紹介し、世界が平和になることを祈ります。
「にんげんをかえせ」 峠三吉
としよりをかえせ
こどもをかえせ
にんげんをかえせ
くずれぬへいわをへいわをかえせ
「無題」 小学校五年 佐藤智子