園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.11.13 初めまして

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出勤後のルーチン子どもたちの出欠確認とメールチェックに加え月曜日は先生たちが準備してくれた週案に目を通し、押印してから外に掃き掃除や蜘蛛の巣はらいをしながら子どもたちを迎え入れるようにしています。今朝も同様に箒を手に落ち葉などの掃き掃除をしていたのですが、直径2cm長さ20cm程度の枝や大きめの石が落ちていたので拾って邪魔にならない北園庭の斜面か隣接する森へどかしておこうと思った時、学院と隣接する森を分ける有刺鉄線のフェンスの向こう側数十メートル先に親子と思われるが二頭のニホンカモシカが寄り添いながら僕を見ていることに気づき、その信じられない光景を目にして思わず手が止まってしまいました。ところが二頭は人間を怖がる様子もなく、じ〜っとこちらを見ながら草を喰んでいるのです。これまで登園してくる子どもたちが「さっきリスがいた」ということを聞いたり、先生たちから学内で時々見ることがあるとは聞いていましたが、学内ではなかったとはいえ、国の天然記念物ニホンカモシカの姿を間近で見ることができたことに興奮してしまいました。この喜び興奮を登園してくる子どもたちや出勤してくる職員にも知らせたく、カモシカたちが驚いて荷がないように小さな声やゼスチャーで知らせ一緒に喜び合うことができました。

今年は夏の暑さの影響で熊の餌となるブナやどんぐりといった木の実が不作のため、食べ物を求め山から街へやってきた熊による人的被害が全国で報告されています。もし、今朝現れたのがニホンカモシカではなく熊だったらのんびりと眺めることなどできずニュースになったことと思いますが、驚くことにカモシカとの出会いは朝だけにとどまらず、学内の職員の車がほとんどなくなった頃、退勤するため学生生協やカフェの辺りまで車を走らせていた時、目の前に何かが飛び出してきたと思ったら、カモシカだったのです。きっと車のヘッドライトに驚いて逃げようと思ったのでしょうが、僕はカモシカが学内にも本当に出てくることが驚きでしたが、いつかまた出会えることを楽しみにしています。そして、学内での事故を防ぐためにも時速20kmと決まっていますが、それは学内にやってくる動物たちを守ることにもつながっていることを再認識させてもらいました。

さて、今日の夕方、礼拝堂前や本館前、正門前に素敵なクリスマスイルミネーションが灯されました。時間のある時、ぜひご覧になってください。

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