園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.11.07 何とかしてでも

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数週間前、1歳児ぶどう組のI君、4歳児そら組のIちゃんのおばあちゃんから「たくさん取れたので干柿にしようと竿に下げたのですが、重さで竿がたわんでしまったのでよければこども園でも作ってください」と既に皮が剥かれ吊るすための紐までついた柿をいただき。早々にクラス前のテラスの軒に吊るされ、陽を浴びながら風に吹かれていました。ところが「園長先生、そら組のテラスのところに干してある柿が怪しい感じになっているんです」と柿に食ることができないカビが発生してしまっていることを教頭のS先生が教えてくれました。そこで、どんな様子なのか見に行ってみたところ見るからに怪しいカビが柿の表面にできていました。せっかくいただいた柿、何とかして食べる方法があればと考えたいものの、カビができてしまったとなれば諦めなければならないでしょう。失敗することで学ぶことも多いものですが、簡単にできそうに思える干し柿、その難しさ・奥深さを思い知らされた気がします。今日の午前中は雨が降ったり止んだりとはっきりしない空模様でした。そのためなのか、3歳児にじ組の保育室前の廊下にビニールテープで作られたフープ代わりの輪(円)が貼られていて、そこを子どもたちが楽しそうにケンケンパをしながら進んでいく様子が見られました。天気によっては外で遊べないこともあるため、何とかして体を使って遊べるように苦肉の策として作られた輪、歪なところも僕は大好きです。

さて、トチの木も冬を迎える前に葉を落とし始めています。その際、一緒に落ちてくる枝を使って星作りができることを紹介したこともあり、学院内に散歩に出かけて拾い集めることも増えたからなのでしょう、その枝がなくなってきています。しかし、幼児教育専攻のI先生の「幼児と環境」の授業のお手伝いで枝を使った星や枝と毛糸を使った蜘蛛の巣網作りを紹介することになっていたので、授業で本数が足りなくなって授業にならなくなってしは大変です。そこで、休み中、久しぶりに東北大学川内キャンパスにでかけ枝拾いをしてきました。袋片手に魅力的に見えない枝を拾っている妙なおじさんをほとんどの方が「何してるの?」と好奇の目で見ながら通り過ぎていきます。それでも、学生たちが喜んで授業に参加してくれること、I先生の一助になることを願いながら拾った甲斐もあり誰一人眠ることなく取り組んでくれたように思います。そんな学生たちの中から、一人でも森のこども園に興味関心を持ち「こども園で勤めたい」そう思ってくれる学生が出てくれたらなあ?そんなことを思った時間でした。

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