園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.06.07 ミミズだって、オケラだって

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「おはようございま〜す!」そう挨拶を交わしタッチをした後、お母さんと保育室へ向かった5歳児ひかり組のMちゃん。いつもなら戻ってくることなどないのに、今朝に限って戻ってきて「えんちょうせんせい」、なんか変な虫がいる!」というので「どんな虫?」と話しながらMちゃんが案内してくれるところへ行ってみました。すると、そこには細〜いミミズか錆びた針金みたいな生き物がいるのです。しかし、それは、どこからどう見てもミミズでも錆びた針金でもなく毒のないヘビ(アオダイショウ)の赤ちゃんと分かったので「ほら!」と捕まえてあげるとお母さんも「え〜っ!ヘビですか?」とビックリした様子。その赤ちゃんを既に登園している子どもたちにも見せてあげたいとのMちゃんの要望に応え、保育室まで運び、朝の当番だったM先生に「おはようございます。ヘビの赤ちゃん捕まえたので飼育ケースか何かありませんか?」と声をかけたところM先生が驚いて目を大きく見開いて後退りしながら入れ物を探しに行ってくれました。その間、興味津々の子どもたちはじ〜っと眺めたり、優しく触ったり・・・。子どもたちの見学会が続き少々動きが鈍くなったヘビの赤ちゃんはきっと、日向ぼっこをしに出てきたはずでしょうから朝から僕に捕まえられてまったもんじゃない数時間だったことでしょう。しかし、優しいMちゃんの計らいで森に逃してあげたと聞き、捕まえた張本人としてホッとしました。その他にも玄関前の地面ではアリたちがオケラを運ぶために力を合わせていたり、北の園庭では日中には姿を現すことのない桑の種が混ざった動物のフンがあちこちに落ちていました。我々人間はもとより、ミミズならぬヘビも、オケラも、アリも、動物もみんな懸命に生きたり食べられたりしているという証拠です。

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