園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2025.06.12 みんなの「森のこども園」

IMG_0374

人はペンがあったとき大半の人が尖ったほうで文字を書こうとする。これはペンの形状が「こっちが書くほうである」と私たちを導いている外観によってそう使いたくなるような情報をアフォードしているということになります。同様に「ドア」に「ノブ」が付いて入れば、「押す」か「引く」かして開けることができるとわかる知覚のアフォーダンスによって、行動のヒントを得ています。子どもたちが新しい遊具やおもちゃを見つけると直ぐに気づき、それがどのような物なのか知ろうと関わりを持つのもアフォーダンスが影響しているのでしょう。

さて、学内のあちこちで桑の実が実ようになり、こども園にも桑の実を食べるためにカラスたちがやってきます。そのカラスたちも人間同様にアフォーダンスの知覚を持っているのか、昨日そら組の子どもたちが頑張って植えた里芋や畑の変化に気付いたからかガッカリさせられるほどの里芋を掘り起こし、中にはやっと大きくなった芽・葉がむしり取られていたのです。食べたりどこかに運んで行った様子がないことから遊んでいたか何かを確かめていたのだと思いますが、「森のこども園」は動物たちにとってもたくさんのおもちゃや様々な食べ物がある子ども園であり楽園なのでしょう。  4歳児そら組で竹馬を作って遊ぶため、畑の先生Yさんにお願いして昨日運んできてもらった竹の汚れを洗い落とす作業に取り組んでいました。単純に水洗いするのではなく、米糠を使うといいという「情報・生きる知恵・経験」に驚かされました。綺麗になった竹に足を乗せる木を取り付けなければなりません。Yさんのような経験がない園長にできるかどうか・・・。失敗覚悟で取り組まなければ  竹の手入れを終えた後、玉ねぎを収穫してくれたとの報告を受け、テラスに集められた玉ねぎを見に来ました。Yさん曰く、「少し土の栄養が足りなかったようだね」とのことで、Yさんが願っていた数・大きさには至らなかったようです。それもいい経験となったことでしょう。