園長ブログ

森のものがたり~今日のこども園~

2023.07.13 Was ist das ?

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昨日の土砂降りの雨が埃や汚れを一掃してくれただけでなく、生き物たちにとって恵みの雨となって降り注がれたことを証明するかのように、園庭の花や木々、隣接する森の緑が一層イキイキとして見える朝でした。そんな素敵な環境に登園してくる子どもたちの中で、3歳児にじ組のR君の日課は保育室に向かう際、必ずタンポポを摘んで行くことです。ところが、毎朝、数本摘んでも(摘まれても)翌日にはどこかで咲いていてなくならないタンポポの生命力とR君の花に対する興味関心、集中力に感心します。そんな姿を見ていると、そろそろ草刈りをしたいんだけどという思いにブレーキがかかってしまいます。一方、今日、お昼過ぎに登園だった2歳児りんご組のSちゃんは、クラスのみんながお昼寝の準備を始めていたこともあったのか、すぐに一緒にお昼寝はしたくなかったのか、職員室で教頭のS先生とお話しするなどしていましたが、S先生も昼食を食べて頂かなければならないので、明日、僕に与えられているヒュッゲの森で使う笹竹を一緒に切り出しに行くことを提案してみまたところ、すんなりOKしてくれたので、気が変わらないうちに剪定鋏等を準備し森に向かい、森の開拓を兼ねながら笹を切ると、Sちゃんが「えんちょうちぇんちぇい、わたしもやりたい」というので最初は手を添えて切ってもらったところ、その感触がよほど気持ちよかったのでしょう。自分で切れそうな笹を選び一人で切ってニコニコ大喜び!こんな風にして必要な笹を切り出し、園舎に戻ることにしたのですが、その途中に南国フルーツのような見かけたことのない不思議な実が落ちています。それを拾い、職員室へ戻り、職員玄関の窓のところへ飾っておいたのですが、それに気づいた主幹のS先生が「誰か朴の実見つけたんですね」と言うので、それが朴の実(種子)であることを知ることになりました。きっと宮城学院の森の中には、まだまだ僕の知らない実や木、生き物がたくさんいることを思い知らされました。

 

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